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前回までは、日本の経済主体ごとの資金過不足と金融資産・負債残高(純金融資産)についてご紹介しました。
日本は企業の純金融資産が目減りしていて、大きく黒字主体になっている点が特徴的です。
今回から、OECD各国の資金過不足と純金融資産について眺めていきたいと思います。
各国で共通点があるのか、日本のどのような点が異質なのか、他国と比較することで確認していきたいと思います。
かなりマニアックな内容になりますが、とても大事な観点だと思いますのでどうぞお付き合いください。
せっかくですので、データのあるOECDのすべての国を順次ご紹介したいと思います。
欧州がメインとなりますが、次のような区分でご紹介します。
今回はまず主要国(G7)について取り上げます。
主要国 : 日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダ、イタリア 北欧諸国: スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、リトアニア、ラトビア、エストニア 東欧諸国: ハンガリー、ポーランド、チェコ 南欧諸国: スペイン、ポルトガル、ギリシャ 西欧諸国: オーストリア、ベルギー、オランダ、スイス、ルクセンブルク 欧州以外: 韓国、トルコ、イスラエル、ニュージーランド、メキシコ