コンセプチュアルスキルの一覧
コンセプチュアルスキルはいくつものスキルで構成されています。各スキルを高めることが、そのままコンセプチュアルスキルを高めることにつながるでしょう。
ロジカルシンキング(論理的思考)
ロジカルシンキングは、物事の原因と結果をハッキリさせ、因果関係をとらえる思考法です。関連する要因を一つひとつ明確にし、アイデアや戦略などを深堀りしていくときに役立ちます。
クリティカルシンキング(批判的思考)
クリティカルシンキングは、現状分析や目標設定などを目的に、行動や考え方を批判的・客観的に分析する思考法です。分析や考察の結果を俯瞰し、内省することで、「これは本当に正しいだろうか?」と検証できます。
ラテラルシンキング(水平思考)
ラテラルシンキングは、常識や固定観念を打ち破り、新しい発想を生み出す思考法です。物事を多角的に考え、水平(横)方向にアイデアや考察を広げていきます。
ラテラルシンキングでアイデアを出し、一つひとつをロジカルシンキングで垂直(縦)方向に深めていくというように、ほかの思考法と併用することもできます。
ラテラルシンキングの鍛え方や使い方、ほかの思考法とどう併用すればいいのか気になる方には、こちらの記事がおすすめです。
多面的視野
多角的視野は、ひとつの事象や課題に対して、複数のアプローチ・とらえ方をする力です。常識や前例にとらわれないものの見方をすることは、新しいアイデアを生み出すためにも、考察を深めるためにも重要です。
柔軟性
柔軟性は、想定外の出来事や状況に対応・順応する力です。社会が目まぐるしく変化する現代では、状況を冷静に見つめ、フラットな立場で判断していかなければなりません。柔軟性が低く固定観念にとらわれている状態だと、間違った方法や考え方をなかなか正せないでしょう。
受容性
受容性は、自分とは異なる価値観や考え方を受け入れる力です。価値観が多様化した現代にはさまざまな意見をもつ人がいます。自分の中になかった意見を受け入れ、より広い視野で考えられるようになりましょう。
先見性
先見性は、世の中の流れや集めた情報を俯瞰し、将来を見通す力です。未来を完ぺきに予測することは不可能ですし、予測を盲信し柔軟性を失ってしまうのはいけません。
しかし、変化の多い現代では、先を見通しながら「次の一手」を考えなければなりません。将来を予測しながらも、その予測にとらわれず、世の中の流れをつかんで予測や戦略を修正していく柔軟さが大切です。
応用力
応用力は、今まで得た知識やスキル、経験などをほかの物事や領域にも応用する力です。ビジネスが複雑化し、求められるスキルも増えた現代は、「初めて直面する事態」の連続です。問題の本質を見抜き、今あるリソースで対処する力が求められます。
洞察力
洞察力は、物事の表面だけでなく深層部分まで見て、本質を見抜く力です。集めた情報を多角的に分析し、常識や前例にとらわれず本質を探る力は、コンセプチュアルスキルの根幹ともいえます。
直観力
直観力は、データだけでなく感覚的なひらめきも活かし、状況を瞬時に判断し対応する力です。さまざまな経験を積み、知識と情報を増やしていくことで、直観力は高まります。物事を判断するための材料を自分の中に蓄積し、トライ&エラーをくり返すことで、直感の精度を高めていけるでしょう。
知的好奇心
知的好奇心は、新しいことに興味を持ち、楽しみながら知識や経験を増やしていく力です。物事の本質を見抜いたり、都度適切な判断をしたりするには、知識や経験が欠かせません。
探究心
探究心は、妥協せずにタスクを遂行する力です。何かビジネスを進めるにしても、そのためのスキルを身につけるにしても、探究心がなくては中途半端になってしまうでしょう。
チャレンジ精神
チャレンジ精神は、未経験の物事を恐れず、積極的に挑戦する力です。目まぐるしく変化する現代は新しい(未経験の)ことの連続です。コンセプチュアルスキルを構成する「洞察力」や「直観力」を高めるためには、さまざまなことを経験しなければなりません。
俯瞰力
俯瞰力は、物事を広い視野で見る力、全体を見たり事象同士の関係性を見下ろしたりする力です。物事の本質を見抜くためにはそれぞれの関係性を浮き彫りにしなければなりませんし、マネジメントにおいてチーム全体を俯瞰し状況を把握する力は欠かせません。