VUCA時代を生き抜ける組織とは?
VUCA時代を生き抜ける組織は、先述の「VUCA時代に求められる人材」がそろい、活躍している組織でしょう。彼らを育て活躍してもらうために、すべきサポートや組織づくりの方向性について解説します。
チャレンジや変化を好む組織
VUCA時代を生き抜くためには、社会の流れをつかみ、柔軟に対応できる組織です。その礎となるのが、チャレンジや変化を好む組織風土です。
たとえば新規事業を小さく立ち上げてみたり、コンテストでアイデアを募ったり、人事制度の透明度を高め「昇進のためにすべきこと」を明確にしたり。社員一人ひとりがチャレンジしやすい環境をつくってあげましょう。
風通しの良い組織
VUCA時代を生き抜くためには、価値観が多様化した市場の中でターゲットを決め、的確にアプローチしていかなければなりません。そのために必要なのが、顧客や見込み客について深く理解することです。
顧客や見込み客を最も知っているのは、彼らと直接触れ合う現場の社員です。社員一人ひとりが発言しやすく、意見が下から上へとスムーズに流れていく、ボトムアップ型の組織をつくりましょう。
多様性のある組織
多様性の高い社会に順応する近道は、組織の多様性を高めることです。性別や年齢、考え方などの多様性が高いほど、組織の内側(一人ひとりの社員)から意見やアイデアが出てくるでしょう。
たったひとりの社員のアイデアが、新規事業や業務プロセスの変革につながるかもしれません。
VUCA時代に求められる「OODA(ウーダ)ループ」
VUCA時代を生き抜ける組織をつくるために役立つのが、「OODA(ウーダ)ループ」です。OODAとは次の頭文字を取ったもので、PDCAサイクルに代わる業務改善手法として注目されています。
Observe(オブザーブ:観察):市場や顧客、競合他社などの外部要因を観察し、リアルなデータを集めること
Orient(オリエント:理解):集めたデータを分析し、状況を把握し理解すること
Decide(ディサイド:決定):状況を踏まえ、戦略や行動指針を決めること
Act(アクト:動く):戦略や行動指針に沿って実際に動くこと
外部要因を観察し、それに沿って戦略的に動くことで、社会の変化を素早く察知し対応していけるでしょう。
変化の早いVUCA時代を生き抜くために、組織の柔軟性を高めよう
- VUCA時代は変化が多く不確実性が高い
- 変化の早い社会に対応するために、組織の柔軟性を高めよう
- 社会の変化を察知し、一人ひとりが考え方・動き方を変えていこう
VUCA時代は変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が高く、ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変わっていきます。柔軟性を高め、市場の変化に対応していかなければ、組織は生き残れないでしょう。
そのために大切なのが組織づくりです。社会の流れをつかむこと、一人ひとりのメンバーの持ち味を理解し活かすことで、VUCA時代を良く残れる強い組織がつくれるでしょう。
本記事を参考に、VUCA時代を生き残るために、必要なものを検討してみてはいかがでしょうか。