目次
5. 百脚繚乱!100種類に及ぶデザイン椅子
6. デジタルアートを活用したブックリウム

5. 百脚繚乱!100種類に及ぶデザイン椅子

石川県立図書館(石川県)~観光できる図書館シリーズ2~
(画像=『たびこふれ』より引用)

椅子石川県立図書館の見どころは、間違いなく円形劇場のような吹き抜けのデザインでしょう。しかし、100種類にも及ぶデザイン椅子にもぜひ注目していただきたいです。

館内には、"百脚繚乱"と表現するのが相応しいほど、色・形・素材がさまざまな椅子が配置されています。ベンチ、スツール、ソファなど、その席数は500ほどあり、訪れた人がその日の気分や目的に応じて利用する席を選べます。

一部の椅子は、デザイナーの川上元美さんが、石川県立図書館のためにデザインしたものです。さらに、家具の選定や配置についても川上さんが監修しました。多種多様な世界中のデザイン椅子を上手く配置し、心地の良い空間に仕上げています。

館内を歩いていると、たくさんの個性豊かな椅子に出会えます。その中でも、見つけたらぜひ座ってほしい、可愛くて面白い椅子をピックアップしました。

ネルソンマシュマロソファ:3F南エリア

石川県立図書館(石川県)~観光できる図書館シリーズ2~
(画像=『たびこふれ』より引用)

電子ドラムのようなキャッチーな見た目は、一度見ると忘れられません。実は、このデザインは1956年に誕生していて、知る人ぞ知るトラディショナルなプロダクトです。座り心地は、思いのほか安定感があります。2人ほどが座れる大きさなので、友人や恋人と座って、デザインや座り心地についての感想を言い合うのもいいですよね。

ソファ・テーブル3F東エリア

石川県立図書館(石川県)~観光できる図書館シリーズ2~
(画像=『たびこふれ』より引用)

窓際を背にして静かに佇みつつ存在感を放つのは、ボックス型のソファ・テーブルです。エメラルドグリーンのずっしりしたソファに、デスクのコンビネーションで、オシャレさと実用性を兼ね揃えています。読書をしたり、ちょっとした書き物をしたりしたいときにぴったりのソファといえるでしょう。

スツール:3F西エリア・南エリア

石川県立図書館(石川県)~観光できる図書館シリーズ2~
(画像=『たびこふれ』より引用)

思わず「ちいさっ!」と言ってしまいそうな、座る部分のクッションが極端に小さいスツールです。ベロア素材のクッションと木材の脚が上品なデザインと、カウンター風のテーブルも相まって、座るとバーにいるような錯覚になれるかもしれません。こちらも計算し尽くされた設計のため、座ると安定感がある絶妙なサイズになっています。

ハンギングチェア:3F東エリア

石川県立図書館(石川県)~観光できる図書館シリーズ2~
(画像=『たびこふれ』より引用)

ヤシ科の植物である籐(とう)の強靭性と柔軟性を巧みに利用したハンギングチェアは、通りかかった人が必ずと言っていいほど吸い込まれていく魅力があります。世界中で長く愛される定番のデザインである所以がここにあると感じました。自分がこの椅子に座って、揺られながら読書をする姿を想像すると、たまらなく幸せな気分になりますよね。

6. デジタルアートを活用したブックリウム

石川県立図書館(石川県)~観光できる図書館シリーズ2~
(画像=『たびこふれ』より引用)

デジタルアートを活用した「ブックリウム」は、石川県立図書館を訪れたなら、忘れず楽しみたいコンテンツです。3台のテーブルスクリーンがあり、それぞれのスクリーンで操作した内容が、目の前の画面に反映されます。

ブックリウムでは本の集まりを宇宙に見立てていて、横スワイプで星座団を変更、縦スワイプで同じ星座内の別の本を探すことができます。星座団には「子どもを育てる」「暮らしを広げる」「世界に飛び出す」「好奇心を抱く」など幅広いテーマがあり、各々のアンテナに引っかかるテーマに出会えるはずです。

プラネタリウムのような美しさと心地よさを感じながら、本と出会うことができる貴重なアート空間体験ができます。