観光目的で訪れた土地で立ち寄ってほしい図書館をピックアップする「観光できる図書館シリーズ」。今回は、2022年7月に開館した「石川県立図書館」をご紹介します。
100種類以上の多彩な椅子をレイアウトした閲覧席の数々や、デジタルアートを活用して気になる本が見つかるブックリウムは、ここでしか出会えない新しい図書館体験を提供してくれます。さらに石川県民のみならず、全国のデザイン好き・インテリア好きから注目を集める建築デザインやインテリアデザインは、圧巻の美しさです。
読書や学習の合間に一息つける図書館併設のカフェ「HUM&Go#(ハムアンドゴー)」では、オリジナルの図書館ブレンドコーヒーや石川県を感じられるメニューが提供されています。長居せずにはいられない充実した設備も一緒にご紹介します。
この記事を通して、金沢の新しい観光スポットとしてさらに盛り上がり、今後定着していくであろう石川県立図書館の魅力を発見していきましょう。
目次
1. 駅からのアクセス方法
2. 石川県立図書館について
1. 駅からのアクセス方法

石川県立図書館方面に向かうバスは、金沢駅東口を出て目の前にあるバスターミナルの6番乗り場から出発しています。11「石川県立図書館ゆき」に乗車後、30分ほどで「石川県立図書館」に到着します。
同じく6番乗り場から発車している、11「金沢学院大学ゆき 東部車庫ゆき 辰巳丘高校ゆき」、12「湯涌温泉ゆき 北陸大学太陽が丘ゆき 北陸大学薬学部ゆき」、16「上辰巳ゆき」いずれかの路線を走るバスに乗っても、25分ほどで、石川県立図書館近くのバス停「崎浦・県立図書館口」に到着します。「崎浦・県立図書館口」から石川県立図書館までは、徒歩2分ほどです。
バスの後ろ側の扉から乗車する際、発券機から出ている番号が書かれたチケットを忘れずに取りましょう。
金沢市内を走る北鉄バスでの乗車料金の支払いには、現金と、北鉄バスが発行するICカード乗車券のICa(アイカ)が使用できます。そのほかの交通系ICカードは使用できないのでお気をつけください。金沢駅から石川県立図書館までは、片道250円です。
2. 石川県立図書館について

石川県立図書館は、構想も含めると約6年の歳月をかけて新しく建てられ、2022年7月に開館しました。
同年12月には、来館者が50万人を突破しています。金沢市本多町にあった旧石川県立図書館は、来館者が2019年は約25万人だったことを考えると、かなりのハイペースで来館者数を増やしているといえるでしょう。
また、築50年以上が経過した旧石川県立図書館は、耐震強度や書庫の不足などのいくつもの課題を抱えていました。建て替えられたことにより、これらの課題がクリアになりました。200万冊の本を所蔵できる書庫は、50年後まで本を増やすことができる想定です。図書館の東・西・北側にそれぞれ駐車場があり、全部で400台分もの駐車スペースを確保しています。
金沢21世紀美術館や兼六園がある金沢の中心エリアからほど近く、公共施設としての利便性と、図書館としての快適さを同時に叶えています。これらの点をとっても、石川県立図書館は、石川県民と石川県を訪れる人々にとって素晴らしい場所になりました。
石川県立図書館のコンセプトは「思いもよらない本との出会いや体験によって、自分の人生の1ページをめくることができる場所」です。
「会話のできる図書館」でもあり、本を読む人と会話をしながら、この現代建築の中を自由に行き来できます。偶発的な出会いが、知性を刺激する感覚を味わえるでしょう。