短気な人、すぐ怒る人にはお金が寄りつかない傾向にある。自覚がある人には少し信じがたいかも知れないが、お金や人は、心が明るい人のところに集まるという特徴があるようだ。

なぜだろうか。ここでは、短期な人、すぐ怒る人が大損する理由を5つ紹介する。

理由1:冷静な判断力ができなくなる

すぐに怒る人は、いざというときに冷静な判断力ができなくなる可能性がある。

例えば投資で損失が発生すると、すぐに怒る人は損失を取り戻そうとする。つまり、損失という結果を受けて、投資の目的が損失を取り戻すことに変わってしまう。

その結果、冷静な判断力の欠如から根拠のないタイミングで無理な金額を追加投資してしまい、損失を拡大させる可能性が高まってしまう。

投資にはリスクがあると当初説明を受けていたにもかかわらず、証券会社にクレームを入れたり、SNSで「○○証券は詐欺だ」などと書き込んで、自分を合理化したりする人もいる。

理由2:人望がないため仕事で評価されない

ちょっとしたことで人を責めたり、怒ったりする人は、気疲れするため人が寄ってこない。そのため思い通りに周囲が動いてくれず、自分がやったほうが早いという思考に陥り、仕事を任されても個人プレーに走りがちになる。

その結果、周囲を振り回すだけで仕事はうまくいかず、会社からの評価も上がらないことから収入が増えない傾向にある。

理由3:お金のある人が寄ってこない

お金を持っている人は、お金に困っていないうえ、仮にトラブルがあってもお金で埋め合わせできることから、小さなことではあまり怒らない。

しかしすぐに怒る人は、こうしたお金に余裕がある人に対して、過去の苦労も知らないのに勝手に引け目を感じていることがある。

お金がある人にとってみれば、「何だかわからないけどいつも怒っている、近寄りがたい人」と思われ、お金持ちとの接点が持てず、お金持ちの発想が身に付かない。

ビジネスをしている人にとっては、みすみすビジネスチャンスを自分で断ち切っていることになる。

理由4:相手から搾取ばかりしてしまう

投資は損をする可能性も当然あるが、まずお金を出さなければ増える可能性さえない。

人も同じで、お金を出すことまではしないが、困っているときは助けたり、気遣いしたりするだけでも恩に感じるもの。すぐに怒る人は、困っている人を見ても「そんなものは自分で解決するもの」「甘えている」と思いがちだ。

人は意外に周囲から助けられているものだ。そこに気付かず、相手から搾取ばかりしている人は人望がなく、チャンスにも恵まれないためお金が寄ってこない。

理由5:お金がない

お金がない人には、お金は寄ってこない傾向にある。

お金がないので生活のために働かなければならず、忙しくて怒りっぽくなり、人と時間をかけて向き合えない。あるいは、物事に雑に対処してしまう。

そのため周囲からは、「この人に相談してもあまり良い答えが返ってこなさそう」「なんかミスばかりするから他の人にお願いしよう」と思われがちだ。

その結果、人やチャンスに恵まれず、お金が入ってこないという結果を招く傾向にある。

“明るいところ”にお金は集まる!

お金がないから卑屈になる、お金がないから自信がない、お金がないからやりたいことが何もできないなど、怒りの大元は、経済的な問題であるケースが多い。

仮に現在手元にお金がなかったとしたら、一時的に必死に働いたり、節約したりして一定の貯蓄を確保できれば、自分に自信が持てる、投資にお金を回す余裕ができる、精神的な余裕ができるなど、好循環に転換させることができるだろう。

スピリチュアルな話になるが、虫や魚が明るいところに集まるように、お金や人は、心が明るい人に集まる傾向にある。

もしお金に困っているとしたら、自分自身が明るくなれる環境を整えていくことから始めよう。

文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャル・プランナー(FP)として活動を開始。FPの最上級資格CFP資格を取得し、個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。

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