COBOL
COBOLはプログラミング言語の1つです。保険や銀行関連のシステム開発に利用されており、半世紀以上も利用され続けてきました。しかし、COBOLに関しても2022年12月時点では、COBOLで開発されたシステムはレガシーシステムであると言われてしまうケースも少なくありません。
とはいえ、COBOLは保守性が優れていたり、計算処理が得意だったりするなどの利点があります。加えて可読性が高いため、COBOLで開発したプログラムをドキュメント化し、そのまま使用できるというメリットがあることも利点の1つです。
レガシーシステムと2025年問題
2025年問題とは、2018年に経済産業省が発表したDXレポートの中で、「DX化が進まなければ2025年以降で最大12兆円の経済損失が生じる」との記述を発端とする問題のことです。
つまり、今のレガシーシステムを継続的に採用し続けた場合、2025年にはレガシーシステムによる弊害によって、最大12兆円の機会損失や損害を被ってしまうと予測されているのです。
さらに、2025年までにレガシーシステムの開発やメンテナンスを行っていた世代の多くが引退し、メンテナンスが困難になることによって、レガシーシステムによるリスクがさらに高まる可能性もあります。
上述のDXレポート内では、2025年には21年以上使用され続けているレガシーシステムがシステム全体のうち60%を超えるとされており、2025年までにレガシーシステムを新たな技術に変換することが求められています。