目次
3. 新江ノ島水族館(えのすい)を上手に周るコツ
4. 新江ノ島水族館(えのすい)の展示

3. 新江ノ島水族館(えのすい)を上手に周るコツ

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

新江ノ島水族館には様々なショーやふれあいプログラムがあります。まずは公式ホームページで当日のスケジュールを確認し、ショーの時間までは展示水槽を観察しましょう。水族館の中は行ったり来たりしやすい設計になっているので、ショーへの移動時間を気にすることなく、安心して見学できます。

迫力満点のイルカ・アシカショーや、相模湾大水槽で開催される2種のダイビングショーなど、楽しいプログラムが盛り沢山!必見の展示・ショーをご紹介しますので、訪れる際の参考にしてみて下さい。

4. 新江ノ島水族館(えのすい)の展示

それでは、いよいよ新江ノ島水族館の展示についてレポートしていきます!

4.1 リアルな海を感じる演出

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

入場して最初に目にするのは、相模湾大水槽の一部。本物の海のように「ザーーーッ」と波が起こります。迫力ある波の様子に子供たちは大興奮!水族館に入った瞬間から惹きつけられます。
ここは相模湾の浅瀬を表現していて、館内を進むにつれて、深い海に吸い込まれていくような感覚になります。

この入り口には他にもおもしろい仕掛けが。なんと潮の香りがするのです!本物の海を感じられるとっても粋な演出ですので、視覚だけでなく、聴覚、嗅覚など五感すべてで楽しみましょう!

4.2 世界初!シラスの繁殖展示「シラスサイエンス」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

江の島や湘南の特産品であり、私たちの食卓にも身近な存在のシラス。しかしその生態は、実はあまり知られていません。
新江ノ島水族館では、世界で初めてシラスの常設展示を2014年4月から始めました。「シラスサイエンス」では、やっと目に見えるような生まれたての小さなシラスから、少しずつ成長する過程を分かりやすく展示・解説しています。

4.3 光の届かない海底世界「深海I~JAMSTECとの共同研究~」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

「深海Ⅰ~JAMSTECとの共同研究~」は、太陽の光が届かない、水深200メートル以深の深海についての研究・展示エリアです。新江ノ島水族館では、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と協力し、深海生物の飼育技術の研究開発を行いながら、その様子を来場者に公開しています。

かわいい魚のいるエリアとはうって変わり、暗くて見逃してしまいそうな水槽ですが、普通では見るのことのできない深海の世界を忠実に再現しています。地底から熱水が湧き出す様子や、その横に鯨の骨が横たわる様子などが見られます。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ここでおもしろいのが、深海の水圧を表現したこちらのカップヌードル。水深が深くなるにつれて、水圧で小さく縮んでいく様子が分かりやすく展示されています。

4.4 癒しの空間「クラゲファンタジーホール」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

入った瞬間、別世界のような幻想的な空間が広がる「クラゲファンタジーホール」。ここでは約14種類のクラゲが展示されています。クラゲといえば、かつて「キレイ」というよりも、「刺される」「気持ち悪い」など、どちらかというと忌み嫌われた生物でした。水族館でこうしてクラゲが展示されるようになったのはここ数年のことですが、クラゲの魅力にいち早く気づき、展示を始めたのが新江ノ島水族館なのです。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

クラゲファンタジーホールの中央には、「クラゲプラネット(海月の惑星)」と呼ばれる球形の水槽があります。クラゲをより美しく魅せるために工夫された照明演出により、さらに幻想的なクラゲの様子を観察できます。

4.5 様々な魚が暮らす「太平洋」

広い太平洋をテーマにしたこのエリアには、様々な水槽があります。冷たい海「親潮」は太平洋でも北の方。太陽の光が弱い反面、栄養分が多く、地味だけど沢山の種類の魚が暮らします。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)
新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

一方の南の暖かい海「黒潮」には、カクレクマノミやチンアナゴを筆頭に、カラフルな魚が人々の目を惹きつけます。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

そんな中、「なにこれー!?」と多くの人が目をとめていたのが、この丸くてかわいい「フウセンウオ」。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

彼らのお腹にはヒレが進化した吸盤があり、波に流されないようにじっと張りついていました。泳ぎが苦手なのですが、場所を変えるために一生懸命泳ぐ姿がとても愛らしいお魚です。

また、太平洋エリアには、サメの水槽があります。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

サメといえば怖い存在ですが、ほとんどの種類は人を襲わないのだとか。そう聞いてはいても、目の前にいるサメは迫力満点でした!

4.6 皇室の研究展示「今上陛下のご研究」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

昭和天皇、今上陛下(きんじょうへいか)、秋篠宮殿下の研究を展示しているのが「今上陛下のご研究エリア」です。昭和天皇はヒドロ類(多くのクラゲが属するグループ)の研究をし、9冊の書籍を発行されています。一方、今上陛下は葉山御用邸から相模湾を研究地とし、ハゼ類の研究をされました。

4.7 クラゲについて学ぶ「クラゲサイエンス」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

クラゲファンタジーホールが「クラゲに癒される空間」だとしたら、クラゲサイエンスは「クラゲについて学べる空間」です。小さなクラゲたちがいくつかの水槽に分けられ展示されています。

クラゲの展示は、旧・江の島水族館時代の1954年から行われていました。その長い研究成果を踏まえ、クラゲが生まれてから大人のクラゲになるまでの過程を見ることができます。

小さなクラゲたちがいくつかの水槽に分けられ展示されているのですが、クラゲが壁にぶつからないようにと、水流、水質、照明にまで気を配っているというから驚きです。

4.8 愛くるしい海の動物「ペンギン・アザラシ」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

水族館のアイドルはかわいいペンギンたち。陸の上ではヨチヨチ歩きですが、ひとたび水に入ると空を飛ぶ鳥のように、素早く泳ぎ回ります。新江ノ島水族館のペンギンプールは、ゲストが一羽一羽を見分けられるように、名前とタグの色が貼り出されています。

毎日行われるペンギンショーでは、一羽ずつ名前が呼ばれます。「この子はいつもこうなんですよ~」などというお話を聞きながら、それぞれのペンギンについて特徴を知ることができるのも、親近感がわきますね。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ペンギンプールの真横には、ゴマフアザラシがいます。クルクルと気持ちよさそうに泳いだり、ゲストに近づいてみたりと、かわいらしい姿を見せてくれます。ゴマフアザラシはこう見えて、サバやサンマを1日に3~5キロも食べるそうです!

4.9 季節ごとに変わる「テーマ水槽」

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(画像=『たびこふれ』より引用)

季節に応じた展示をする「テーマ水槽」。ちょうどバレンタイン前ということで、バレンタインにちなんだ展示がありました。花で飾られた水槽内を泳ぐのは「チョコレートグラミー」という、東南アジア原産の熱帯魚です。他にもニシキベラ(別名:キューピッドラス)やエンゼルフィッシュがいました。

4.10 江の島をバックにショーを楽しめる「イルカショースタジアム」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

相模湾に面して作られたイルカショースタジアム。すぐ奥には海が見え、江の島と江の島のシンボル「シーキャンドル」を背景に、イルカ・アシカショーが繰り広げられます。

さらに天気が良ければ富士山も! ショー以外の時間でも座ることができるので、海の風を感じながら、ゆっくりくつろぐのにも最適なスポットです。

4.11 見て触れて体験できる「タッチプール」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ヒトデやナマコ、エビ、ヤドカリ、タツナミガイなどを、手で触ることができるタッチプール。お子さま向けに低くしたり、横からものぞけるようにしてあったりと、細かなところまで気配りされています。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ここで是非触れてみて欲しいのが「ネコザメ」。ザラザラとした、本物のサメ肌に触れられます。「サメなんて怖い!」と思うかもしれませんが、小さな子供も大丈夫ですからご安心を。恐る恐る上からなでてみると、とても大人しく触らせてくれました。

4.12 様々なウミガメに出会える「ウミガメの浜辺」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

海岸から続く砂浜の一部を仕切り、自然な環境で過ごせるようにとつくられたのが「ウミガメの浜辺」。写真はアオウミガメといって、主に南の海に生息するウミガメです。悠々と泳ぐ姿はとても気持ち良さそう。人慣れしているのか、私たちのところに近づいてきます。

こちらはアカウミガメ。一緒にいると喧嘩するのだそうで、一匹ずつ飼育されています。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

相模湾はアカウミガメが産卵をする場所としても知られ、5~8月の夜には、湘南海岸でも砂浜で産卵するそうです。新江ノ島水族館では行政とも協力し、無事に子ガメが巣立っていけるように保護活動も行っています。

4.13 2018年7月オープン!「カピバラ~陽だまりの草原~」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

カピバラがいるのはウミガメたちのいるすぐ横のエリア。のんびりと土の上に座るカピバラを見ていると癒されます。透明の仕切り板にある四角い穴は、ゲストがカピバラにエサをやるためのもの。お腹をすかせたカピバラが近寄ってくることがあります。すぐ近くにエサの販売機があるので、ぜひエサをあげてみて下さい。

4.14 実物の潜水調査船を展示する「深海Ⅱ~しんかい2000~」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ここではなんと、実際に使われていたJAMSTECの有人潜水調査船、「しんかい2000」を間近で見ることができます!

「しんかい2000」は深さ2,000メートルまで潜ることができる船のことで、1982年1月から2002年11月までの間に1,411回潜航し、様々な海底調査を行ってきました。今は「しんかい6500」にその役割を譲りましたが、日本近郊や世界の研究に役立ってきた、重要な潜水調査船です。

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

地球生命の進化や環境について研究する「JAMSTEC」と「しんかい2000」の歴史や特徴、水圧に負けないように作られた分厚い丸い窓や操縦席の作りなど、展示を見ればその細部を知ることができます。

4.15 親子でかわいい「コツメカワウソ」

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(画像=『たびこふれ』より引用)

カワウソの中でも一番小さいコツメカワウソ。爪が小さいことからコツメと呼ばれます。コツメカワウソの母親「ミサキ」と父親「ヨモギ」は、2018年12月末に3頭を出産したばかりだそうで、まさに子育ての真っ最中。

取材したこの日(2019年2月13日)は、コツメカワウソの子供をびっくりさせないよう、少し離れたところから見守りました。少しの間ですが、小さなコツメカワウソを見ることができて大感激!(上の写真、右が子供。かわいいお尻をこちらに向けています) 親のヨモギとミサキは、小さな子供に寄り添って、守るように行動していました。

4.16 未来のための努力「環境水槽」

新江ノ島水族館(えのすい)の見どころを徹底レポート! イルカショーは必見!
(画像=『たびこふれ』より引用)

この水槽は出口手前にあり、最後に見られる展示水槽です。こじんまりした水槽で簡単に通りすぎてしまいそうですが、ここには環境に対する想いがあります。

2009年にLEDライトをいち早く導入したこの水槽。これは大幅な電力削減を目指したもので、2011年の東日本大震災以降、特に計画停電の際にはLED化が促進されました。しかし、LED化には莫大な費用がかかりますし、生きた魚たちのすみかで照明の交換作業をすることは、容易なことではありませんでした。
その後水族館の努力により、現在では展示水槽や館内外の照明にもLEDライトを導入。大幅な電力削減に成功しました。