OODA(ウーダ)が注目されている理由
現代はテクノロジーの進歩により、ビジネス環境が変化するスピードが激化しています。
従来のPDCAは環境が変わらないことを前提に計画や目標を立てて実行するフレームワークであるため、現代にはやや不向き。先が見えない状況では、環境や社会の動きに応じて行動できるOODAが適しているといえます。
OODAを取り入れるメリット
OODAは、変化や問題に柔軟に対応しつつ、同時に成果も求める場合におすすめのフレームワークです。これからの時代、OODAを導入することは企業にとっても従業員にとってもメリットがあります。
OODAを取り入れる2つのメリットを解説するので、導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
メリット1.問題に臨機応変にスピーディーに対応できる
OODAを取り入れる1つ目のメリットは、問題に臨機応変かつスピーディーに対応できることです。
OODAはPDCAのように計画を立てて実行に移すことを繰り返すフレームワークではありません。状況の変化を素早く捉え、その時々でどんな行動が適切なのかを検討して、スピーディーに具体的な行動に移すためのフレームワークです。
PDCAに比べて1つずつのプロセスを実行するのが短いため、実行者は問題を的確に捉えて臨機応変に対応することが自然と身につくのがメリット。ビジネスの変化が激しい現代で生き残るための能力を最大限に発揮することが可能です。
メリット2.自ら考え、試行錯誤できる
OODAを取り入れる2つ目のメリットは、自ら考え、試行錯誤できることです。
元々OODAは、朝鮮戦争においてアメリカ軍の戦闘機に搭乗していたパイロット自身が活用するために誕生したフレームワークです。情報適応能力を開発するための考え方なので、OODAの実行者は自ら考え、試行錯誤する力が養われるのがメリット。
PDCAは実行・検証・改善は現場の担当者が担いますが、目標や計画は上層部から下りてきていることが多いもの。自らの意思で目標を決めているわけではないので、上司からの指示がないと行動に移せない人材を育てかねないのがデメリットでした。
一方、OODAは基本的にすべてのプロセスは現場担当者が考え、実行します。上司や先輩からの指示なしに行うため、OODAを繰り返し続けた従業員は自ら考えたり、試行錯誤したりする能力が高められます。