投資で大きく稼いでいる富裕層は多い。一見、楽をしてお金を稼いでいるように思えるが、本当にそうなのだろうか。投資で得られるものとその代償から、真意を確認していこう。

投資は楽にお金を増やす方法なのか?

投資で儲けると聞くと、楽をして稼いでいるように感じてしまう人もいるだろう。

確かに、投資は自分が働くのではなくお金に働いてもらう不労所得になるため、手間もかからない。また、会社員であれば収入に対して税金がかかるが、投資は商品を売り利益が確定するまでは税金がかからず、税の繰り延べができるという側面もある。

投資は額が大きいほどリターンも大きくなるため、同じ投資をするにしても投資額により利益に大きな差が出るだろう。投資に使える金額が大きいお金持ちほど、有利になるのは間違いない。

得られるリターンが大きいため、お金持ちは楽をして稼いでいるように見えるのもうなずける。

リターンが大きいがそのぶん代償もある

楽をして稼いでいるように見えるが、投資には代償もある。リターンが大きいということは、リスクも大きいということだ。

儲かりやすい投資もあるが、絶対に儲かる投資はない。そのため、常に財産が減るリスクを負っていることになる。その精神的ストレスは、投資額が大きいほど大きくなるだろう。市場の動向に一喜一憂して、うまくいってもいかなくてもストレスがかかってしまう。

投資は、金融商品の特性をしっかり理解することが鉄則だ。どの商品に投資するのか、選定するにも時間や労力がかかる。また、投資をしている間は投資に回したお金は使えないため、お金に余裕があるとも限らない。良いことばかりではないだろう。

そのような代償を負っているが、儲かるというプラスのイメージのほうが浸透しやすいのが現状だ。

そもそもお金は苦労なしには増えない

そもそも、楽をしてお金が稼げるなんて甘い話は無いに等しい。お金を増やす方法には、主に「仕事をして収入を増やす」「節約する」「投資する」の3つがある。

収入を増やすには転職する、役職に就く、副業するなどの方法があるが、確実に増えるとも限らないうえ、オーバーワークになることもあるだろう。

節約は効果が出やすいものの、大きくお金が増えるわけではなく、ストレスにもなりやすい。

投資の場合は上述した通り、儲かれば大きいリターンがあるが大きなリスクを負う可能性もある。

方法に違いはあれど、苦労無しにお金を増やすという考えは捨てたほうがよさそうだ。

楽をして稼げるは大間違い!裏には努力やストレスもある

投資で楽をして稼いでいるように見える富裕層だが、実際はそう見えるだけだ。投資で稼ぐにも仕事をするのと同じか、それ以上に労力を費やしている。

楽をして稼ごうという思いは捨てて、地道に努力していくことが大切だろう。

文・佐々木佐奈(ライター)
大学卒業後、地方銀行のクレジットカード系関連会社へ入社。クレジットカードの受付やクレジットカード決済端末導入の営業事務、債権回収に携わる。現在はマネージャンルを含むさまざまなジャンルで役立つ情報を届けるライターとして活躍中。

【関連記事】
サラリーマンができる9つの節税対策 医療費控除、住宅ローン控除、扶養控除……
退職金の相場は?会社員は平均いくらもらえるのか
後悔必至...株価「爆上げ」銘柄3選コロナが追い風で15倍に...!?
【初心者向け】ネット証券おすすめランキング|手数料やツールを徹底比較
1万円以下で買える!米国株(アメリカ株)おすすめの高配当利回りランキングTOP10!