せっかくの連載ですので少しドキドキしようと考えたこの企画。土日で釣行した結果を火曜日の連載で報告します。ルールは、「土日に釣行」「仕掛けの説明」「釣れたもので料理を作って食べる」の3点です。どんな釣果でも必ず料理して食べます。企画倒れにならぬようがんばります!
新企画第一回は「舌平目」に決定!
第一投で見事に釣れました。いや、釣れてしまいました。はぁ。がっかり感満載なのは後で説明するとして、「釣って食べるシリーズ」第一回目のお相手は「舌平目」に決定いたしました。食レポは二の次で、釣り方や仕掛け、さばき方などを中心にお送りして行こうと思います。特にカレイやヒラメなどのようなフラットフィッシュ系の魚はさばき方が特殊なのでそれの説明ができればいいかな、と思います。
いきなり企画倒れの予感
舌平目の定番
舌平目といえば定番の料理はムニエルですよね。洒落たレストランでよく冷えた白ワインとともに出されるあれです。「舌平目のムニエル」と発音するだけで「ああ、俺も大人になったな」などと少し遠い目で若い頃の過ちなどを思い出すあれですね。ところがこの系統の魚は種類が多く、食用にならないものもかなりの確率であります。
今回の企画で使うヤツ
これ実は厳密には舌平目ではありません。舌平目もカレイの仲間の「ウシノシタ科」に属しますが、こいつは「ダルマカレイ科」の仲間です。どちらもカレイの仲間なのですが、ダルマカレイは食用認知されていないカレイです。筆者は何度も色々な料理で挑戦しましたからその理由は分かっているのですが、インターネットでどう検索しても理由は書かれていませんでした。ですので皆さんはこの記事で食べる食べないを決めましょう。
ダルマカレイが食用にならない訳
毒があるのなら「釣れたからと言って食べるのは勘弁して下さい」と泣きを入れるところなのですが、コイツに毒はありません。あるのは細かくて硬い無数の棘。それも身の中にびっしりと。島に移住して初めて釣れた時に刺身を試して泣いた覚えがあります。その後骨切りを入れてもう一度お刺身を試しましたがやはりだめ。焼いても煮ても口の中が骨だらけになるこの魚が食用認定されるわけがありませんよね。
企画用料理「南蛮漬け」
さて、今回の企画用料理は何にしようかと頭を悩ませました。骨を感じずに食べるには、全体をパリパリのおせんべいのように揚げるか、骨を一本一本抜くか、「溶かす」しかありません。実は過去に唐揚げも試したことがあるのですが、それも骨が邪魔をして失敗でした。骨を抜くとなればきっと下ごしらえで3日はかかるでしょう。ここはお酢の力を借りて骨を溶かしてしまいましょう。今回の料理は「南蛮漬け」に決定です。