テラダ貝の獲り方
必要な物
大潮の干潮狙いならば水メガネで水中を見ながら歩き、柄の長い柄杓のような道具で掬い取るのもいいのですが、KUMA10はそんなまだるっこしいことはいたしません。足ヒレ、シュノーケル、カゴ(今回はタモ)を装備して直接対決に挑みます。
梅雨空に負けずに出動する
日本一早く梅雨入り宣言の出た2020年5月10日、中潮ですがマイナス2㎝まで潮が引きましたので、「ちょっくら潜って来るわ」と嫁さんに言い残して出漁。かなり水は冷たいですが、観光客もおらず透明度は抜群です。海面をシュノーケリングでゆっくりと進みながらヤツらを探します。ここで出漁が早かったことに気付きます。もう少し待てば上げ潮に乗ってぽこぽこと顔を出すはずなのにまったくいません。仕方がないので少し深場に移動して、潜って探す方式にチェンジ。
凶悪な顔は見なかったことに
この水中マスクはどうも人相が悪く映りますね。本当のボクはとても優しい柔和な顔をして・・あんまり言いすぎると逆効果ですね。15分で20個ほどしか獲れませんでしたが、今回は記事用なのでこのくらいにしておきます。何と言っても今季初潜りですし、梅雨空で寒かったものであまり無理はできません。それにしても少なかったですね。例年なら30分も潜れば200個くらいは獲れるんですよ。
生態を把握
この貝は砂地に出てきてどうも合コン的なことをしているようで、1個見つかれば大体何個か塊りで見つかります。画像のように連なって見つかることも珍しくありません。砂の上に歩いた跡が付きますので、その軌跡を追うこともありますが、「トビンニャ(飛ぶ貝)」の名前通り水中をピョンピョン飛びますので、必ずそこにいるとは限りません。
貝に付着している海草や汚れを落とす
本来ならば3日間以上イケスに入れて砂抜きと汚れ落としをするのですが、今回は海水の中でもう、それこそ貝がすり減るんじゃなかろうかというくらいテラダ貝同士をこすり合わせて洗いました。すぐに食べる時は必ずこれをします。
テラダ貝のゆで方
海水と同じ塩分濃度
貝類のゆで方の基本は「海水ほどの塩分濃度の水」で「水からゆでる」です。自分で獲ったテラダ貝の場合は、これを忠実に守ります。つまり「汲んできた海水」でゆでます。このゆで方ができるのも海がきれいだからですね。自然に感謝です。
ゆで時間など
たっぷりの海水から煮ること5分。アクがたくさん出てきます。このアクは掬わなくても良いですが、貝の量が多い時はものすごい勢いで溢れてきますので、ガス台を汚したくない方は小まめに掬いましょう。また、生の海水を使う場合は、中に入っているニガリの成分やカルシウム分が熱で変化し、鍋へのこびり付きが起こることがあります。アクが出始めたら火を弱めましょう。これがゆで方のコツです。全体で約15分ほどでゆで上がりです。