「Pinterest(ピンタレスト)」とは、インターネット上にある画像や動画を集めてコレクションにし、シェアもできるWebサービスです。個人ユーザーはもちろんのこと、企業のマーケティングや販促にも利用されており、商品の認知拡大やブランディングなどの可能性があります。今回は、Pinterestの初心者でもわかる基本的な使い方やビジネスでの活用法や事例をご紹介します。
Pinterestとは

インターネットを閲覧している最中に、好きな画像や動画を集めて保存したいと思ったことは、一度はあるのではないでしょうか。また、その集めた画像などを友人・知人、家族、仕事のチームメンバーなどに共有したいと思ったことはありませんか?
実は、それらがWeb上で簡単にできてしまうのが、Pinterestです。自分の好きな写真や画像を自分専用のコルクボードのような「ボード」にピン止めをするように「ピン」をして、それをシェアできるサービスです。
Pinterestの自分専用のボードは「ファッション」「行きたいところ」「景色」「ビジネスアイデア」など、好きな名前を付けてカテゴリー分けして整理することができます。
Pinterestは、言ってみれば自分のコレクションを公開できるサービスです。一般ユーザーの間では、センスの良い人や流行に敏感な人のボードを手軽に見られるため、刺激になり、自分の感度を高められたり、トレンドをとらえられたりします。そのため、自分のコレクションを作るだけでなく、他の気になるユーザーのボードに「いいね」をしてリアクションをしたり、ブックマークをつけたり、コメントやメッセージによって交流ができたりすることで、SNSの側面もあります。
Pinterestは2010年にアメリカで生まれました。その後、世界で利用されており、利用者数を増やしていきました。
米Pinterestが発表した2022年度第3四半期の決算の結果によると、世界の月間アクティブユーザー数は4億4,500万人にも上っているそうです。
Instagramとの違い
ところで、画像を共有するサービスと言えば、思い出すのがInstagramではないでしょうか。Pinterestと似ているように思えますが、まったく異なるのです。その違いを見ていきましょう。
・ユーザーの利用目的の違い
Instagramでは、自分で撮影、加工した写真を投稿して共有するという目的が一般的ですが、Pinterestはインターネット上で見つかる写真を集めてコレクションし、それを共有するのが目的です。またPinterestは自分自身のコレクション用、アイデア用としての意味合いが強い一方で、Instagramは世間や友人・知人に対して情報公開する意味合いが大きい点に違いがあります。
・機能面の違い
Instagramとは機能面でも違いがあります。例えば、Pinterestは投稿した画像に外部リンクをつけられますが、Instagramでは、URLを入力して投稿しても、外部リンクとしては機能しないため、実質、外部リンクを貼ることはできません。PinterestはInstagramよりも外部へと展開していきやすい、ブックマーク的な意味合いも強いといえるでしょう。
・拡散性の違い
Pinterestは拡散効果があるといわれています。Pinterest内では「リピン」という他ユーザーの投稿を拡散する機能があるため、拡散されやすいといえます。Instagramには同様の機能は基本的にありませんので、拡散性については異なるといえます。