目次
Pinterestのビジネス活用法
・【Pinterestのビジネス視点の特徴】
・購買行動など次のアクションにつながりやすい
・リアルな興味関心が集まりやすい
・【Pinterestのビジネス活用方法】
・一般消費者の趣味嗜好・自社コンテンツ利用の意向を知る
・ボードをフォローする機能を利活用してボード分けする
・Pinコードを活用する
・EC事業者向けのショッピング機能を利用する
・広告「Pinterest アド」を配信する
Pinterestの企業活用事例
・サンリオ
・本田技研工業株式会社
・Gapジャパン
・淡路市役所
Pinterestのビジネス活用法
さて、いよいよPinterestをビジネスで活用する方法をご紹介します。まずは、Pinterestのビジネス視点の特徴を押さえておきましょう。
【Pinterestのビジネス視点の特徴】
購買行動など次のアクションにつながりやすい
Pinterestは、基本的にユーザーの次なるアクションのために利用されるものです。InstagramのようなSNSとは異なり、「ピンしておいて、後からこの行動を起こそう」と決めるためのプラットフォームとしての意味合いが強いです。そのため、一般ユーザーを対象にモノやサービスを販売したい企業からすれば、ユーザーの実際の行動につながりやすい特徴があることから、購買行動につながる可能性もあります。このような特性もあり、Pinterestはすでに多くの企業にビジネス活用されています。
リアルな興味関心が集まりやすい
Pinterestは人々のリアルな興味関心が集まりやすい場所といわれています。なぜなら、自分の実際の行動に紐づくことが多いためです。そのため、一般消費者を対象とするビジネスを展開する企業は、一般消費者のユーザーの興味関心の傾向をとらえることもできます。
このような特徴を受け、Pinterestはビジネス活用を積極的に行っていくことで、成果につながりやすくなるといえます。では、具体的にどのように活用するのでしょうか。
主な活用方法をご紹介します。
【Pinterestのビジネス活用方法】
一般消費者の趣味嗜好・自社コンテンツ利用の意向を知る
企業アカウントを開設して運用していく中で、徐々にフォロワーが増えていきます。自社のビジネスに何らかの興味関心を持ったユーザーがフォローしてくれます。また、フォロワーが自社アカウントの画像をリピンしてくれたときには、そのフォロワーのボードに保存されることになります。その際、どのような目的、意図があってリピンしたのかを、ボード名である程度予測をつけることができます。例えば、食品メーカーが、自社の食品を使ったレシピ写真をリピンしたとします。そのレシピ写真をリピンしたユーザーが保存したボード名が「レシピ」の場合は、レシピを使って料理をするつもりであることが推測できます。一方で、「クリスマスパーティー」というボードに保存したのであれば、クリスマスパーティー用のレシピとして利用するつもりであることが推測できます。このように、どんなボード名の保存されたのかを分析することで、自社コンテンツを利用した目的を知ることができ、自社のアカウント運用の方向性やマーケティング施策の検討が可能になるでしょう。
ボードをフォローする機能を利活用してボード分けする
先述の通り、Pinterestではボードを分けてピンすることができます。自社コンテンツの中でも、いくつかに分類することができるでしょう。例えば、アパレルメーカーであれば、「メンズ」「レディス」「キッズ」「トップス」「ボトムス」「春夏」「秋冬」「商品」「コーディネート」などさまざまな分け方があります。それらのうち、「メンズ」のボードをフォローするユーザーと、「コーディネート」のボートをフォローするユーザーとでは嗜好や目的が異なることが推測できます。もし「メンズ」のボードのフォローが多ければ、例えば、メンズ衣料に興味関心を持つ人向けのアカウント運用が有効となります。企業アカウントそのものがユーザーの意向に限りなく沿っていくことで、購買促進などの成果が出やすくなると考えられます。
Pinコードを活用する
Pinコードとは、QRコードのように、スマートフォンにインストールしたPinterestアプリでカメラスキャンすると、特定のプロフィールもしくはボードにアクセスすることができるものです。例えば、アパレルショップの店内にPinコードを配置しておき、お客さんにスキャンしてもらい、「コーディネート」のボードにアクセスしてもらい、店頭商品のコーディネートを見せるという活用法が考えられます。これにより、お客さんは目の前の衣料の利用シーンを複数描くことができるので、購買促進につながると考えられます。
EC事業者向けのショッピング機能を利用する
Pinterestには、オンラインで商品を販売するEC事業者向けのショッピング機能があります。例えば、自社ECサイト等から取得した価格や商品のタイトルと説明文が自動表示される「プロダクトピン」、自社ECサイト内の商品画像がピンされた際に、プロダクトピンを自動的に作成する「カタログ機能」などがあります。
広告「Pinterest アド」を配信する
2022年6月からPinterest内で広告を配信できる「Pinterest アド」が日本でも利用できるようになりました。通常の投稿に近しい形で配信されるので、いわゆる「広告っぽくない」広告といえます。画像や動画などを用いてさまざまなクリエイティブで配信可能です。
「認知度を高める」「比較検討を促す」「コンバージョン数を増やす」の3つのキャンペーンタイプに分かれており、利用できる広告フォーマットが変わってきます。
また、ターゲティングもできるので、本格的な広告運用が可能になります。
このように、Pinterestではさまざまな方法でビジネス活用ができます。ご紹介した方法以外にも活用法はありますので、ぜひご自身で調査してみてください。
Pinterestの企業活用事例
最後に、Pinterestを実際に活用している企業の事例を4つご紹介します。
サンリオ

サンリオ社はさまざまなキャラクターを持っていることで知られていますが、その多様なキャラクターごとにボードが分かれているのがまず一番の特徴です。キャラクターのグッズの写真が多くピンされています。また、お菓子やファッションなどで分類されたボードもあります。多くの国内外の多くのフォロワーが集まるアカウントです。
本田技研工業株式会社

Honda車で知られる本田技研工業株式会社のアカウントです。車種ごとにボードが分かれているので、見やすいのが魅力です。車のボディから走行シーン、内部シートまでさまざまな写真がピンされています。
Gapジャパン

アパレルメーカーGapジャパンのアカウントです。キッズ&ベイビー、秋や冬などの季節ごとのコレクションごとにボードが分かれています。コレクション商品を一度に見たいというときに非常に便利です。洋服を購入する目的のほか、キッズファッションをピンして子どものコーデに役立てたり、デザインのアイデアにしたりとさまざまなユーザーの活用法が想像できる、バラエティー豊かな画像群です。
淡路市役所

地方自治体もPinterestを活用しています。淡路市役所のアカウントでは、外国人向けに「JAPAN」や淡路市内のレストラン、パワースポットなどの観光地によって分類された楽しいボードが多数展開されています。外国人が、思わず訪れたくなるような魅力的な画像が豊富です。もちろん、日本人も惹き付けられるでしょう。