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本格的なアイゼン(3種類)
アイゼンの爪の本数や構造による選び方まとめ

本格的なアイゼン(3種類)

本格的に冬の登山をする場合は、10~12本爪のアイゼンを使います。ここでは、3種類のアイゼンを紹介します。

5. 10本爪アイゼン

10本爪アイゼンは、本格的な雪山登山に対応します。前面に爪があるため、氷や雪の斜面で蹴りこむと、しっかり足を固定してくれます。 次に説明する12本爪アイゼンより、少しサイズが小さいので、足の小さい方や女性が使うとよいでしょう。

アイゼンとは?初心者のための「アイゼン」基本知識ガイド!
(画像=出典:webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1141122、『暮らし〜の』より引用)

10本爪アイゼンです。

6. 12本爪アイゼン

12本爪 アイゼンは、10本爪アイゼンと同様、本格的な雪山登山に対応します。 10本爪に対して、2本爪が多いので、さらに安定感が増します。 本格的に雪山に取り組む場合、基本的に12本爪アイゼンをまず買うことをおすすめします。 どうしても足のサイズが小さすぎて、うまく装着できない場合は、10本爪アイゼンにしましょう。

アイゼンとは?初心者のための「アイゼン」基本知識ガイド!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

12本爪アイゼンです。

7. アイスクライミング向けの縦爪アイゼン

雪山の登山用アイゼンは、平爪といって、爪が水平方向を向いています。先に紹介してきた2種類のアイゼンは、平爪タイプです。 それに対して、爪が縦に向いた縦爪アイゼンがあります。 爪が縦に向いていることで、垂直に近い氷壁でも、アイゼンが刺さりやすく、体が固定できるという特徴があります。

アイゼンとは?初心者のための「アイゼン」基本知識ガイド!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

縦爪アイゼンです。先端の爪が縦に向いているのが分かると思います。

縦爪アイゼンは、アイスクライミングをする際に使います。アイスクライミングとは、急峻な氷の斜面を登っていくスポーツです。ほとんど垂直に近い氷の壁を登っていくスリルと恐怖感、登った時の達成感は、なんとも魅力的です。 ただし、アイスクライミングは、高度なクライミング技術、ロープや登攀具を使いこなす技術が必要で、登山初心者の方には、難しいでしょう。いずれ挑戦するためにも、夏の登山から、雪山、岩登り、そしてアイスクライミングと、徐々にステップアップしていきましょう。

アイゼンとは?初心者のための「アイゼン」基本知識ガイド!
(画像=『暮らし〜の』より引用)
アイゼンとは?初心者のための「アイゼン」基本知識ガイド!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

アイゼンの爪の本数や構造による選び方まとめ

以上のように、アイゼンにはたくさんの種類があって、初心者の方は、最初どういう選び方をすればよいか、迷うでしょう。 以下に、行こうとする山による、アイゼンの使い分けと、初心者におすすめな選び方を説明します。

色んな種類のアイゼン、どう使い分ける?

アイゼンは基本的に、爪の本数によって、行く山や季節の目安があり、以下のように使い分けます。 ■1,000メートル未満の里山や低山 4~6本爪のアイゼンまたはチェースパイクで対応できるでしょう。 ■1,000~2,000メートル級の山 秋と春は、6~8本爪のアイゼンで良いでしょう。冬は、10~12本爪のアイゼンが必要です。 ■2,000~3,000メートル級の本格的な雪山 秋から春にかけて、10~12本爪のアイゼンが必要です。ただし、夏の雪渓は、4~8本爪のアイゼンで対応できるでしょう。

アイゼンとは?初心者のための「アイゼン」基本知識ガイド!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

初心者におすすめの選び方

初心者の方におすすめしたい選び方は、まず、6本爪のアイゼンを買って、標高が低めの雪山をいくつか経験し、それから、10~12本爪のアイゼンを買って、本格的な冬の登山を始める、という流れです。 夏山しか登っていなかった人は、6本爪アイゼンを新たに用意することで、秋から春に、より多くの山に対応できるようになります。 そのような山で、すこしずつ、アイゼンの歩き方に慣れて、本格的な雪山に挑戦しようと思った時に、10~12本爪のアイゼンを買うとよいでしょう。 また、必要に応じて、4本爪、8本爪、チェーンスパイクなどのアイゼンを買い足せばいいでしょう。