家計ごとにインフレの影響は異なる!自分の場合を確認してみよう
― 今回は「インフレ」について詳しく教えていただきました。最後に読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。
横田さん:「インフレ」というニュースを見ていても、自分の生活でピンとこないこともあるかと思いますが、今日お話しした「インフレに強い家計・弱い家計」のように、意外と関連するところがあるかもしれません。
いたずらに不安になる必要はありませんが、現在の支出のうち、インフレにより今後負担が増えそうな支出が占める割合がどのくらいか、一度確認してみるのもよいのではないでしょうか。身近なところでインフレの影響について理解が深まると、自分の資産形成について考えるきっかけになるかと思います。
また、世代によってもインフレで受ける影響は異なります。例えば、30~50代の現役世代なら、インフレが起きても給与が大きく上昇することはあまりないでしょう。一方で、年金を受け取る世代は、物価上昇により連動して年金給付額が増えるなど、収入においてインフレの影響を受けることもあります。また、同じような高齢の世帯でも、持家に住んでいてすでにローンの支払いが終わっている方なら、住居費という面ではインフレの影響を受けにくいですよね。
このように、世帯やライフスタイルといった家計ごとにインフレの影響は異なってくるので、ぜひ、ご自身の家計はどうなのか、一度考えてみるとよいかと思います。
※あくまでも横田さん個人の見解であり、ジャパンネクスト証券株式会社が取引を誘引するものではありません。また、引用の掲載資料は当該企業が作成したものであり、ジャパンネクスト証券株式会社が情報の正確性を保証するものではありません。
■参考一覧
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本記事に掲載されている全ての情報は、2022年5月25日時点の情報に基づきます。