釣れたて新鮮なお魚はどうやっても美味しいと思ってはいませんか?実はさばく包丁のお手入れ具合でお魚の味は変わります。今回は美味しい料理を作るための、包丁の砥ぎ方なども含めたお手入れ講座です。よく切れる包丁で料理を作ると料理の腕が上がった気がしますよ!
包丁のお手入れって重要なの?
包丁の手入れは料理をする上で最重要事項です。その切れ味でお刺身を「切り付け」た時の見た目や食味が変わります。切れ味の悪い刃物を使うと食物の繊維を潰してしまい食材そのものをダメにしてしまったり、調理時間が伸びてしまい食材の持つ本来の旨味を殺してしまったりと良いことはありません。特にお魚料理を作る場合は、使う包丁の種類にまでこだわって料理したいものです。またサビの出た包丁で食材を切り付けると、当然サビ臭くなってしまいます。美味しいものを美味しくいただくために、包丁の手入れはこまめにしましょう。
包丁のお手入れの下準備
砥石に水分を含ませる
まずは包丁の砥ぎ方からですが、いきなり砥石に包丁の刃を当ててはいけません。砥ぎ方の前に下準備をします。砥石にたっぷりと水分を含ませましょう。これはボウルやバケツなどに水を張り、砥石を沈めます。ぷくぷくと細かい泡が砥石から出てきますので、これが治まるまでできれば20分ほど漬け込んでおきましょう。これは砥石の摩擦を減らし、砥ぎやすくするために必ず必要な行程です。
掛け水などを用意する
砥石を水に漬けている間に磨き台を設置しましょう。本当なら大きな舟を用意してその中で砥げれば一番良いのですが、家庭ではなかなか用意できないと思いますので、油分の付いていないタオルや布巾を濡らして下敷きにしましょう。砥いでいる間に水切れを起こさないように掛け水をボウルなどで用意することも忘れてはいけません。特に荒砥ぎではすぐに水切れが起こりますので、気を付けましょう。