ペレ(ブラジル代表)1958年スウェーデンW杯

のちに「サッカーの王様」と呼ばれる男、元ブラジル代表FWペレが初めて出場した1958年スウェーデンW杯。当時17歳のペレは故障の影響で2試合を欠場した後、グループリーグ第3戦のソビエト戦でW杯初出場を果たすと、準々決勝のウェールズ戦ではW杯史上最年少となる17歳239日で得点。さらに準決勝のフランス戦ではハットトリックをマークした。

そして迎えたスウェーデンとの決勝戦、2対1で迎えた55分に魅せるペレ。左サイドからのクロスに相手DFと競り合いながら胸トラップでボールを収めると、すぐに寄せに来たもう1人のDFを巧みな浮き球で頭上を抜き、そのままボールの落ち際をボレーで叩いてゴールネットを揺らした。終了間際にも強烈なヘディングシュートを決めて2得点。「背番号10、ペレ」を世界中に轟かせ、伝説がスタートすることになった。