旬の魚の釣り方
旬の意味で釣り方(獲り方)が変わる
たくさん獲れるという意味での「旬」であれば待ち網や底引き網などで大量に水揚げするのが手っ取り早いのですが、美味しいという意味での「旬」を迎えた魚はできれば一匹づつ丁寧に釣り上げたいものです。また、網などで大量に捕獲したものは網の中で死ぬことが多く、味は落ちます。網を持ち上げる時に下になっている魚はつぶれますし、網の掛け初めに網にかかった魚は何時間もそのままの状態で待たなくてはなりません。手釣りしたものの利点はその場で締めて血抜きなど、美味しさを損なわない処理ができます。
今回の釣り方はアジング
今回使うウブス(スマガツオ)は実はご近所さんからいただいたものです。この方もkuma10同様関東からの移住者で、魚の扱いは関東風です。サバを新鮮なまま持ち帰る「首折り」をしていますね。これでウブス(サバ科)は格段に旨くなります。その他の魚は丁寧に一匹づつ「アジング」で仕留めました。黄色いのがヨスジフエダイ、赤いのがマツカサダイです。首折りの利点は「締める」と「血抜き」が同時にできるところです。手早く美味しくする技術ですね。
旬の魚の贅沢な食べ方①「フライ」
あえて熱を加える食べ方
![【連載】釣って食べるシリーズ第15弾!旬の魚を贅沢にいただく!](https://cdn.moneytimes.jp/600/450/nMjPQbyZCoCaoNElgVcSnhAuzPfdSQRX/37b57b9c-c2a9-4d25-928e-30238d9f24f2.jpg)
まずはメインディッシュから。メインディッシュは「ウブス(スマガツオ)フライ」に決定いたしました。お刺身やヅケ(漬け)のような生食向きの魚をあえてフライにするという贅沢(暴挙とも)をさせていただきました。小麦粉と天ぷら粉を1対1で混ぜたバッター液にくぐらせて、荒目のパン粉を付けて170°の油でカリッと揚げました。付け合せはフライの定番キャベツの千切りです。カットライムを添えて。
う~ん、いまいちかな
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うん、味は悪くはない。でも思っていたほど美味しくはありませんでした。口に入れた瞬間に「ふわっとじゅわっと」を堪能できると思ったら「ぐしっとがつっと」きました。まるで小サバのフライを食べているようでした。もちろん不味くはないのですが、生食で感じる旨味がフライ衣に消されてしまったようです。旬の時期に獲れ過ぎてお刺身に飽きたらまたやるかも、くらいの味でした。