「旬の魚は旨い」あながち間違いではありませんが、完全に同意することはできません。それは釣り方や食べ方、または旬の意味の勘違いなどからも起こります。今回は南の島で今旬を迎えている魚の釣り方や食べ方の他に、「旬」の意味を今一度深く掘り下げてみたいと思います。

目次
旬ってなんだろう?
今回の獲物

旬ってなんだろう?

【連載】釣って食べるシリーズ第15弾!旬の魚を贅沢にいただく!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

よく「今この魚は旬だから」などと耳にします。しかし旬には色々な意味があり、勘違いされる方もけっこうおられます。では「旬」の定義とは一体なんでしょう。調べてみると「たくさん収獲できる時期」「出回る時期(ハシリ)」「そのものが美味しくなる時期」の3つほどの意味が出てきます。これは野菜でも魚でも一緒なのですが、トマトやキャベツが店頭に並んでいない時期は無いですし、養殖のタイなどが普通に出回り、最近では「旬」の意味があやふやになっていますね。

今回の獲物

特殊な釣り方のウブス

【連載】釣って食べるシリーズ第15弾!旬の魚を贅沢にいただく!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

ウブス(スマカツオ)に関しては前回の【釣って食べるシリーズ第14弾】を参考にして頂ければありがたいですが、秋口に群れで入って来る小型のものは遊漁船などで複数針の付いた仕掛けで簡単なトローリングのような釣り方で数釣りをします。これは収穫量の多い旬の釣り方と言えるでしょう。また初春から夏の産卵期前は地磯などからフカセ釣りで狙います。これは大型の物ですと3㎏ほどになり、味の旬をむかえたスマカツオの釣り方になります。

群れで行動するヤマトベ

【連載】釣って食べるシリーズ第15弾!旬の魚を贅沢にいただく!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

画像左下の黄色い魚は「ヤマトベ」です。島でヤマトベと呼ばれるこの魚は本名を「ヨスジフエダイ」といいます。これも群れで行動するため釣れる時はかたまって釣れます。フエダイ科の魚は総じておいしいのですが、このヤマトベの美味さは別格です。少し大きくなればお刺身でもイケますが、ちょっと甘めの煮付けにしたらとろける美味さです。今回は「贅沢に」使っていきます。