自転車ギアの仕組み

後輪にはスプロケットという大きさの違う10~11枚の金属の円盤があり、チェーンを掛ける段を切り替えることでギアチェンジをします。
変速機からハンドルのシフトレバーまでそれぞれワイヤーが張られており、シフトレバーの操作でワイヤーを巻き取ったり緩めたりすることでリアディレイラーがスプロケットの上を動き、チェーンの軌道を切り替えてギアチェンジをします。
なお電動コンポーネントでは内臓されたモーターでギアを切り替えるため、基本的にギアが動かない、入らないということはなく、メンテナンスが必要になることはあまりありません。
ギアチェンジ不調の原因1.変速機の汚れ

変速機周辺は古いオイルと土埃で汚れがちです。歯の部分に汚れが詰まるとチェーンの掛かりが悪くなったり、うまく動かないためにギアが入らないという状態になります。
ギアチェンジ不調の原因2.ワイヤーの伸び

ワイヤーは常に強い力で引っ張られているためだんだんと伸びていきます。ワイヤーが伸びるとシフトレバーで引ききれなくなり、うまくギアが入らないようになります。
ギアチェンジ不調の原因3.チェーンのたるみ

チェーンは自転車の中で最も駆動するパーツのため摩擦による損耗が激しいです。チェーンのコマ同士をつないでいるピンの穴が摩擦で広がり、本来の長さより伸びることでかみ合わなくなりギアチェンジに支障がでます。
またママチャリなどは伸びた分チェーンがたるみ、カバーに当たって異音が出てしまいます。
自転車ギアの調整は自分でできる?

スポーツバイクは軽量化を重視して駆動部がむき出しになっており、汚れが付着しやすいため頻繁なメンテナンスが必要です。自転車のメンテナンスはちょっとした工具があれば自分でもできます。
ロングライド前や雨のライド後など、任意のタイミングで自分で整備ができた方が良いでしょう。また簡単な不調なら直し方を知って自分で対処できるようになっておいた方が良いです。
ただしギアチェンジの調整は変速の仕組みを理解していないと難しく、感覚によるところも大いです。まずは清掃やワイヤーの締め直しなどの軽いメンテナンスから自転車の仕組みを理解すると良いでしょう。