バックカントリースキーはパウダースノーでの滑走のため、スキー板の選び方は浮力と操作性が最大の決め手となります。他に長さやパーツごとの幅、板全体のカーブの角度なども重要なポイントです。バックカントリースキー初心者の方は、スキー板の選び方のご参考にしてください。

バックカントリー用スキー板の性能は要確認

バックカントリー用スキー板の選び方講座!滑走スキル別のおすすめモデルもご紹介!
(画像=Photo bymarkusliebe、『暮らし〜の』より 引用)

バックカントリースキーは、管理されていないエリアでの深雪のパウダースノーを楽しむのが最大の特徴ですが、スキー初心者によっては難易度が高いといえます。

そのためスキー板を始めとする装備や道具一式の選び方は、スペック(先端・中央・後端のスリーサイズ、ラディウス、板の長さ、重量)の吟味が大切です。そこで、これらの数値について押さえておきましょう。

バックカントリー用スキー板の基本用語

スキー板の「ディメンション」

バックカントリー用スキー板の選び方講座!滑走スキル別のおすすめモデルもご紹介!
(画像=Photo byWokandapix、『暮らし〜の』より 引用)

ディメンションとは、バックカントリー用のスキー板におけるスペックのこととなります。3サイズ、つまり先端の「ノーズ」・中央の「ウェスト」・後端の「テール」とあり、それぞれの幅によって加速性や安定性に違いがもたらされるのです。

このほかに、回転の決め手となる「ラウディス」もバックカントリー用のスキー板を選び方として重要なチェックポイントとなります。

①「ノーズ」・「ウェスト」・「テール」の幅

「ノーズ」は幅が広いほど浮力が増すため、パウダースノーでのスムーズな滑走が可能になります。反対に狭いと浮力は減ってしまいますが、切り返しがしやすくなるという特徴も。

「ウェスト幅」もノーズ幅と同様に、広くなるほどに浮力が増します。細くなると浮力が減りますが、切り返しがしやすいという特徴もあるのです。「テール」は幅よりも、形によって性能が変わるのが最大の特徴です。

②回転の決め手となる「ラディウス」

ノーズからテールまでの全体の長さをラディウス(R:サイドカーブ)といい、回転半径に大きな影響を与えます。数値が大きいほどロングターンがしやすく、小さいと小回りがしやすくなり、初心者は12~15メートルがおすすめ。

しかしバックカントリー用スキー板の性能の向上に伴い、単にラディウスの数値だけで回転のしやすさは測れません。メーカーによっては、大きな回転半径でも小回りがしやすいスキー板もあります。