スクリーニング調査に謝礼は必要?
スクリーニング調査であっても、アンケート協力者への謝礼は、必要だと考えるべきでしょう。アンケート協力者は、各自の生活の中から時間を使って協力してくれています。
そのような貴重な時間をいただくため、協力者側の回答モチベーションを上げるためにも、アンケート回答にかかる時間に見合った謝礼は必要でしょう。
ただし、謝礼は直接金銭に関わるものでなく、「好きな企業の役に立てた」「回答すること自体が楽しかった」といった、体験ベースの理由でアンケートに協力してくれている人もいます。
アンケートに協力してくれている人との信頼関係と合わせて、どのような形でお礼をするかを検討しましょう。
スクリーニング調査でやってはいけないことや注意点は?
スクリーニング調査で重要なことは大きく2つあります。
● 本調査の対象者を推測できる質問は避ける
● 対象者特定に関係ない質問は控える
それぞれ解説します。
本調査の対象者を推測できる質問は避ける
本番アンケートの対象者が推測できてしまうと、報酬目当てに異なる回答をする人が現れるため、アンケートの回答結果の質が悪くなります。
なぜなら、報酬目的の回答者は、実際に商品を使っていなくても、報酬のために事実に基づかない回答を行う可能性が高いからです。
そのような回答では、アンケートの意味を薄れさせてしまいます。本番アンケートの質を確保するためにも、本番アンケートの対象を推測できる質問は避けましょう。
対象者特定に関係ない質問は控える
本番アンケートの対象特定に関係ない質問が増えると、不要な情報が増えて、分析にかかる作業コストが増加します。
例えば、「30代のプログラマーで年収400万円以下の会社員の転職理由」を調べる際に、開発で使っているプログラミング言語の種類を聞いたとしましょう。
開発に使用しているプログラミング言語の種類は、ほとんどの場合で転職理由とは関係ない情報となるため、使用言語という不要な情報が増えたことで、余計な分析作業が必要になってしまいます。
アンケートの回答者にとっても、意味のない質問は回答の時間増加という不満要素になりかねないため、対象特定に関係ない質問は控えましょう。