スクリーニング調査を行うデメリット

スクリーニング調査を行うデメリットは下記の2つです。

● アンケートの離脱者が発生する可能性が増える
● 費用が増加する場合がある

それぞれ解説します。

アンケートの離脱者が発生する可能性が増える

スクリーニング調査を行うことで、本番アンケートと合わせて2回のアンケート実施となります。初回のアンケートに協力してくれても、次のアンケートは面倒に思い、回答に協力してくれない人が一定数は発生するでしょう。

1回目のアンケートで質の高い結果が見込める状況であれば、スクリーニング調査を実施せずにアンケートを行った方が、回答者を確保して多くのサンプルが集まります。

スクリーニング調査の実施により、アンケートの離脱者が発生する可能性が増えるのは、デメリットです。

費用が増加する場合がある

スクリーニング調査の結果、本番アンケートの対象者が想定以上に見つかってしまった場合、本番アンケートの対象者への謝礼費用が大きくなり費用増加につながります。

逆に、スクリーニング調査が適切でなく、想定数のアンケート対象者が見つからなかった場合は、スクリーニング調査のやり直しが発生するため、余計な費用がかかることになります。

どちらの場合でも、スクリーニング調査を実施したことで費用が増加して、予算の圧迫につながるため、デメリットとなるでしょう。

スクリーニング調査で重要なことは?

ここまで、スクリーニング調査の概要を解説してきました。ここからは、スクリーニング調査で重要なことを解説します。

該当者を的確に割り出すため正しいサンプル数を確保できるようにする

スクリーニング調査をする際は、本番アンケートを見据えて、アンケート対象者が十分に集まるかを意識するのが大切です。

スクリーニング調査は、事前調査となるため本番アンケートの対象者は、スクリーニング調査の分析結果から対象者数が決定します。

本番アンケートの対象者が、全員アンケートに答えてくれるとは限りません。そのためにも、アンケートの回答数が十分に集まるかどうかを、スクリーニング調査の段階から考えておく必要があります。

例えば、本番アンケートの回答を30名分集めたいとした場合を考えてください。上記の場合は、スクリーニング調査の結果の時点で30人以上の対象者が集まらなければいけません。

アンケートへの回答率をどのくらいに想定するかにもよりますが、仮に回答率が70%だとするならば、43人以上に本番アンケートを送らなければ、30人からの回答は集まらないわけです。

このように、スクリーニング調査を行う場合は、本番アンケートで必要な回答数を考慮して、どのくらいの規模で行うのかといった条件を、しっかりと検討しておくことが重要です。