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PEラインが切れる理由とは?
PEライン同士の結束は可能か?

PEラインが切れる理由とは?

摩擦(根ズレなど)

【連載】PEラインとPEラインの結束は可能なのか?またその方法は?
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

PEラインはとにかく「擦れ(スレ)」に弱いラインです。ラインに傷(毛羽立せ)を入れ張力テストをした結果がありますが、ナイロンやフロロなどのラインの場合は残存張力が70%近く残るのに対し、PEラインは20%弱しか残りません。

これには理由があり、4本撚り(より)や8本撚りで作られているPEラインでは1本の撚糸が切れたことによるバランス変化が大きいんです。

根ズレ回避テクニック

釣りのテクニック(テクニック?)の中に「ゴリ巻き」というのがあります。とにかく魚が掛かったらリールをゴリゴリと全力で巻く行為です。この一見野蛮な釣り方は実は理にかなっている部分もあるんです。

使用装備以上の魚が掛かった場合、物理的にどうやっても切られるわけですから、根に潜られるよりはマシというわけです。ゴリ巻きで上がらなければ装備以上の魚が掛かったとあきらめることができる爽やかな釣り方です。もちろん筆者はそんな釣りはしませんが。

スプールやガイドの傷(高切れなど)

ジギングなどをしていて、キャストした瞬間にふっとロッドが軽くなりジグがどこかに飛んで行ってしまった経験はおありでしょうか。これが「高切れ」です。

理由は多くありますが、かなりの確率でガイドやラインローラー、スプールヘッドの小さな傷にラインが干渉して起こります。事前に防げる原因ですので、ラインに触る個所の点検補修は常に心がけましょう。

PEライン同士の結束は可能か?

理論的には可能です(画像の上)

【連載】PEラインとPEラインの結束は可能なのか?またその方法は?
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ラインとラインを結束させる方法はたくさんありますが、結び目でホールドするタイプなのか摩擦(抵抗)でホールドするタイプなのかのおおむね2種類に分けられます。PEラインは結び目ができるとそこに急激な圧が掛かった場合簡単に切れてしまいます。

ですからもしもPEライン同士の結束をするのならば「摩擦系ノット」になると思います。ただしPEライン自体がとても滑りやすい素材ですので、よほどしっかりと結束せねばなりません。

結びにくいし抜けやすい

【連載】PEラインとPEラインの結束は可能なのか?またその方法は?
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

実際に結束するとなるとその方法や使い処も問題になってきます。例えば根ズレや高切れで切れた場合はリーダーの追加だけで済むならそれで済ませましょう。

100m巻きの内の20mも30mも短くなってしまう、またバックラッシュで半分位切らなければならないようなら現場でPEラインを追加しなければなりませんが、コシが柔らかくつるつる滑るPEラインはとにかく結びにくいものです。結束場所から抜けて大物を逃すなど本末転倒ですので、ノットは慎重に行いましょう。