先に答えを言ってしまうと、今回さばいていくお魚は「イスズミ」です。私の田舎ではこいつは絶対に口にしません。なんせ臭い、いや、臭すぎるからです。しかし全国的には食す地域もあるようで、熟成させればまあまあイケるとの報告もあります。今回は熟成イスズミの食べ方です。
イスズミってどんな魚?
現在住んでいる場所では「マルガラ」と呼ばれています。ガラは南方系アジの総称なので、昔は丸いアジに見えたんでしょうね。他に地方によっては「ウンコタレ」「ババタレ」などとも呼ばれています。これは釣り上げるとほぼ例外なく肛門から茶色い臭いやつをぶりまくからです。それだけでも充分嫌われる理由になると思いますが、実際に全体的に臭みがスゴイんです。どんな食べ方も受け付けません。メジナやチヌのフカセ釣りの外道としてよく見かけますが、何となく姿が似ているのが腹立たしい魚です。
今回の釣行記
新月の大潮前の中潮
![【連載】釣って食べるシリーズ第17弾!勇者kuma10ついにあの魚を!](https://cdn.moneytimes.jp/600/450/XSViPpAQYHUZfGjwUAmPlTRgEnJLLjka/55ddc0fc-73e9-4861-921a-59bd6c9a2066.jpg)
新月の大潮に向かって潮位の上がり始める若潮から中潮になる10月12日(月)の深夜。日付は変わって13日。干潮からの上げ2分。深夜2時ころ出撃。一旦足場の良いフェリー桟橋に向かうが、やはり潮が低くて釣りにならない。家の近くのいつもの桟橋にUターン。この桟橋は実は「浮桟橋」で、満潮だろうが干潮だろうが桟橋と海面の高さはいつも同じ。自作の2メートルのタモが充分届く。常夜灯があるのでいつでも釣りになるが、屋根と柱がうっとうしい。
夜間桟橋アジング
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常夜灯の下で第一投。ロッドはエギングロッド。ばしゃばしゃしていないので魚食魚が近くにいる感じは無し。なので2gのアジングヘッドをゆっくりとディープに落としていく。フエダイやオオモンハタが喰ってくれば儲けもののつもりでスローリトリーブ。するといきなり強い当たり。チヌか、と思ったらイスズミ。リリースしようと針を外していると好奇心キラキラの目で嫁が「食べたい」とのたまった。ああ、食わせてやるさ。どうなっても知らねぇぞ。