目次
三徳包丁の直し方1「グラインダーで削る」
三徳包丁の直し方2「柄を作る」
三徳包丁の直し方1「グラインダーで削る」
銘は残す!

この包丁、実はそんなに安い物ではありません。料理を趣味にした約40年前になけなしの生活費の中から無理をして購入したもので、そういった意味でも愛着のある一本なんです。ですから「銘」の部分はどうしても残したいと思います。銘の部分は削らないようにグラインダーを使いたいと思います。金額はまったくのうろ覚えですが、当時で2万円くらいだったように記憶しています。
グラインダーで慎重に

大きめのペンチでがっちりと刃を掴んで固定します。金属用のグラインダー刃でゆっくりとマーカーの内側を削っていきます。この時は別にギリギリを削らなくて結構です。というよりはギリギリは狙わないようにしましょう。あとではみ出したところはいくらでも削れますので、逆にやりすぎは厳禁です。ここは鋼を飛ばさないことに集中してペンチを持つ手に力を入れましょう。
刃留め位置を決める

この後取り付ける柄の紹介をしますが、柄の刃留め位置に合わせて慎重に穴をあけていきます。そのために油性ペンを使って印を付けます。あとは金属用ビットをインパクトに取り付けて穴をあけるだけです。ここで気を付けるのは穴の大きさです。ビスの太さとちょうど同じか、わずかに太いビットを使いましょう。
急遽予定変更!

参りました。家にある金属用ビットではまったく歯が立ちませんでした。インパクトを電動ドリルに替えても結果は同じ。つまり穴が開きませんでした。ですのでグラインダーでビス穴まで削る方法に変更しました。テコの原理で刃に力が掛かった時(つまり食材を切っている時)刃は上を向こうとします。ですから刃の上に刃留めの溝を付けます。刃の前の穴で抜けと跳ね上がりを、刃の後ろの穴で刃が下がるのと下を向くのを止めます。
三徳包丁の直し方2「柄を作る」
柄は後々のことを考えて「流用」

当初はフトモモ科の木材や柿の木など、柄に使えそうな材料を削って作成しようと思いましたが、取り付けた後に同じようなトラブルが起こる可能性が否定できないためにすぐにバラせる簡易材料を探しました。見付けたのが100均の「ダンボールノコ」。こいつの刃を外し、とりあえずは簡易的に三徳刃を取り付けていこうと思います。同じようなトラブルを抱えた方にもマネし易いでしょうし、一番簡単な直し方なのではないでしょうか。
使い勝手の良い柄を作る

使っている間に「中が錆びているのではないか」などの不安が起きないよう、すぐにバラせるプラスチック製の柄はとても合理的だと感じます。また手入れをした後にバラして水分を取っておくのにも便利です。今回は100均のものを使用するので少し安っぽくなるのは否めませんが、とりあえず使えるようにしていきます。ノコと包丁の柄の違いは角度にありますが、少し角度が付くと細かい作業がやり易くなる気がします。