いよいよ磯グレ師が待ち焦がれた寒グレシーズンが開幕だ。冷たい北西風が吹く厳しい時期だが、太平洋側の磯ではナギの日が増え、邪魔なエサ取りが減って大型グレが釣りやすくなる。特にシーズン前半は中型の数釣りに大型も狙えてサイコーに楽しい!今回は寒グレフカセ釣り攻略法について解説した。ぜひ参考に熱いシーズンを楽しんでほしい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版・大道勝彦)

【2022年・中部】寒グレ狙いフカセ釣り入門 エサ取り減って大型好機

紀東エリアの概況

平均水温の上昇か、真冬の紀東でも15度台までしか下がらなくなり、13度台まで下がっていたころにはいなかった南方系の魚が見られるようになった。イガミ(ブダイ)もかなり増えた。海藻が生えにくくなった上に、冬場でも魚の活性が下がらず海藻を食べてしまう。

グレに関しては、今までなかったような湧きグレがたまに見られるようになり、尾長グレも増えたように思う。

紀東の磯ではひと昔前と比べて釣り人が減っており、平日であればいわゆる一級磯貸し切りということも当たり前で、以前より競争が減って釣りやすいし、40cmオーバーがよく釣れる。

しばらく南伊勢町で解禁したエリアの釣果が目立っていたが、それも落ち着いてきており、古くからの磯釣り道場である錦や尾鷲の釣果が盛り返してきた。高速道路も延伸されて、尾鷲や熊野に行くのもラクに感じる。渡船屋の廃業や値上げといったマイナス面も見られるが、紀伊長島三浦の磯渡しが再開され、よく釣れている。

【2022年・中部】寒グレ狙いフカセ釣り入門 エサ取り減って大型好機紀伊長島三浦の渡船が再開されよく釣れている(提供:週刊つりニュース中部版・大道勝彦)

ウエア

防寒性の高いしっかりしたウエアを着用したい。最近は気温が氷点下を割り込むことが少なく、防寒性能よりオールシーズン着られることを意識したものが増えたが、やはり爆風下では寒いこともある。インナー、使い捨てカイロ、ネックウオーマーなどで着膨れしないよう調節しよう。

足元はフェルトスパイクがオススメだ。すり減ったら安全のためケチらず取り替えること。

冬場は昼すぎまでの渡船店が多く、まきエサや食料が少ない。荷物はなるべくロッドケース、エサバッカン、磯クーラー(もしくはトーナメントバッカンなど)の3点セットに収め、間違い防止に名前やクラブ名を大きく書いておこう。

ロッドケースの隙間にも小物や食料が詰め込める。うまく荷物を詰めて2点にすればなお良しだが、1点が重くなり過ぎないように。重いは事故の元、多いは忘れの元だ。

【2022年・中部】寒グレ狙いフカセ釣り入門 エサ取り減って大型好機防寒性の高いしっかりしたウエアで大物と対峙(提供:週刊つりニュース中部版・大道勝彦)