目次
地面と張り綱の角度を三角関数で計算する
必要なロープの長さ合計を本数と張り方から計算する

地面と張り綱の角度を三角関数で計算する

ガイラインの角度がわかれば張り方をイメージしやすい

これで解決!タープ・テントのロープの長さガイド!計算方法をわかりやすく解説!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

タープ用ロープの長さを計算する2-1
ア:メインポールの長さ、イ:メインポールの石突からペグまでの距離、ウ:斜辺、エ:斜辺×1/2、オ:必要なロープの長さ

三平方の定理でタープ用ロープの長さを計算するのは実用的ですが、地面と張り綱の角度が分かりません。角度の確認ができれば、テントサイトでの張り方をイメージしやすいですね。

メインポールに使うロープはもちろん、タープのサイドロープの角度はタープの屋根の角度に影響します。

三平方の定理を用いてタープ用ロープの長さを計算した表に、ロープと地面の角度を計算するセルを付け加え、三角関数を用いて角度を計算します。

ポールの長さとガイラインの長さから角度を計算する方法

これで解決!タープ・テントのロープの長さガイド!計算方法をわかりやすく解説!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

タープ用ロープの長さを計算する2-2
ア:メインポールの長さ、イ:メインポールの石突からペグまでの距離、ウ:斜辺、エ:斜辺×1/2、オ:必要なロープの長さ

F2に「=ATAN(A2/B2)180/PI()」と入力して度数表記の角度を計算します。tanθ=メインポールの長さ/ペグまでの距離、書き換えてθ=tan⁻1メインポールの長さ/ペグまでの距離、「tan⁻1」ですので逆関数の「ATAN(アークタンジェント)」で計算します。

「*180/PI()」はラジアン表記の角度を度数表記の角度に変換する計算です。なお、「=DEGREES(ATAN(A2/B2))」でも角度を計算できます。

これで解決!タープ・テントのロープの長さガイド!計算方法をわかりやすく解説!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

タープ用ロープの長さを計算する2-3
ア:メインポールの長さ、イ:メインポールの石突からペグまでの距離、ウ:斜辺、エ:斜辺×1/2、オ:必要なロープの長さ、※小数点以下は四捨五入

ロープと地面の角度がわかればタープを設営するイメージがしやすいですね。コンパクトに設営したいなら角度を45°以下になるよう、タープの屋根の角度を緩やかにして日差しや雨が当たる面積を増やしたいのなら45°以上にします。

昼間と朝夕では太陽の角度が違いますよね。タープの角度を変えることも踏まえてロープの長さを調整するのもありです。次はタープに必要なロープの本数を見ながら必要なロープの長さを計算します。

任意の角度でロープの長さを計算できる表を作りましょう。

必要なロープの長さ合計を本数と張り方から計算する

ガイラインの本数と必要なロープの長さ:設営スタイル1

これで解決!タープ・テントのロープの長さガイド!計算方法をわかりやすく解説!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

タープ用ロープの長さを計算する3-1
ア:メインポールの長さ、イ:メインポールの石突からペグまでの距離、ウ:斜辺、エ:斜辺×1/2、オ:必要なロープの長さ、※小数点以下は四捨五入

タープ用ロープの長さを計算する3-1
セル数式
C3=C2-SIN(RADIANS(G3))(C1/2)
E2=C2/TAN(RADIANS(G2))
E3=C3/TAN(RADIANS(G3))
F7=SUM(F5:F6)
G2任意の角度
G3任意の角度
G5=E5F5
G6=E6*F6
G7=SUM(G5:G6)

これまでのおさらいとして、張り方ごとに準備しなければならない張り綱の本数からロープの合計の長さを計算します。数式をたくさん含む表計算シートになりましたので、入力する数式は別欄を添付しました。

設営スタイル1は、スクエアタープの辺の穴にポールを通し、四隅の穴に通したロープで引っ張るスタンダードな設営スタイル。

必要なロープの本数はメインポール用が4本、タープサイドを引っ張るロープが4本。ロープの本数は多いものの、人数が多いときに重宝する張り方です。

ガイラインの本数と必要なロープの長さ:設営スタイル2

これで解決!タープ・テントのロープの長さガイド!計算方法をわかりやすく解説!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

タープ用ロープの長さを計算する3-1
ア:メインポールの長さ、イ:メインポールの石突からペグまでの距離、ウ:斜辺、エ:斜辺×1/2、オ:必要なロープの長さ、※小数点以下は四捨五入

タープ用ロープの長さを計算する3-1
セル数式
C3=C2-SIN(RADIANS(G3))C1/SQRT(2)
E2=C2/TAN(RADIANS(G2))
E3=C3/TAN(RADIANS(G3))
F7=SUM(F5:F6)
G2任意の角度
G3任意の角度
G5=E5F5
G6=E6*F6
G7=SUM(G5:G6)

設営スタイル2はスクエアタープの角の穴にメインポールとロープを通す設営スタイルです。タープのサイドを低くできますし、ロープを広範囲まで伸ばさなくてもいいのでコンパクトに設営できます。

必要なロープの本数は、メインポール用が4本、タープサイドを引っ張るロープが2本です。本数が少なく、サイドのロープが短いので、少ない長さのロープで設営できます。サイドの張り綱の本数が少ないので、太陽の角度に合わせて張り綱の位置を調節するのにも便利な張り方です。

余談:本数を少なくしたり色分けしたり

張り綱の本数は少なくするのがおすすめです。本数が多いと、どれがどこに通す張り綱なのかが分かりにくくなるからです。メインポール用のロープを2倍の長さにして2股タイプの張り綱にすれば、本数を少なくできます。

張り綱の本数や長さの種類が多くなりそうなら色分けするのもありです。メインポール用はオレンジ、サイド用はグリーンなど、色分けしておけばテントサイトで見分けやすくなります。