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ビバークで使うツェルト、それはどんな状況?4つの例を紹介
ツェルトはビバーク以外でも使える
ビバークで使うツェルト、それはどんな状況?4つの例を紹介
では、具体的にどんな場面でフォーストビバークして、ツェルトが必要となるでしょうか?ツェルトが必要な状況について、例として4つの場面を紹介します。
1.道に迷って日が暮れたとき
登山中の遭難で最も多い原因は、道迷いによる遭難です。 登山道の脇道に何気に間違えて入ってしまい、おかしいなと、気づいたときにはすでに薄暗くなっている、という状況です。元のルートに戻ろうにも、暗くて道が分からないでしょう。 そんなときは、パニックに陥って暗い中歩こうとせず、夜が明けるまで、一晩山の中でビバークして過ごす必要があります。 こんなときにツェルトを持参していると、体温低下を防ぎつつ、体力を温存できるでしょう。夜が明けて、また元のルートを探せばいいのです。
2.予定より時間がかかって日が暮れたとき
道に迷わないとしても、予定したルートの登山に対して、想定以上に時間がかかって、日が暮れる前に下山するのが難しくなる、という状況もあるでしょう。 暗くなってもあと少しで下山できそうなら、ヘッドライトを使って、なんとか進むことはできるでしょう。しかし、下山口までかなり距離があるなら、迷わずビバークしましょう。そんなときも、ツェルトを持っておくと、ビバークでなんとか一晩やり過ごすことができます。
3.けがや病気で動けなくなったとき
登山中に持病が発症したり、足の捻挫など、けがをして動けなくなったとき、救助要請をして、救助を待つ必要があります。その間は、ツェルトを設営して、体温低下を防ぎ、体力を温存しましょう。
4.風雨を一時的に避けるとき
稜線で強い風にあおられたり、急に強い雨が降られた場合などに、一時的に退避するのにツェルトを使います。風雨が強い状況では、体温を奪われやすいので、ツェルトにくるまって、体を冷やさないようにしましょう。
ツェルトはビバーク以外でも使える
ツェルトは、ビバークのとき以外でも、一般的な登山用テントとして使うこともできます。 ただし、防水性や結露、強風に弱く、快適さは一般的なテントほどありません。使うときは、ツェルトの弱点を理解し、フライシートやシュラフカバーを活用するなどして、できるだけ快適に過ごせるよう工夫しましょう。