ツェルトとは、登山中に思わぬけがや病気、天候の急変などの事態が発生したときに、風や雨から体を守って、体温の低下を防ぐ、登山には必携のアイテムです。緊急時に素早く使うために、ツェルトをどのような場面で使い、どのように設営するのか、詳しく解説します!
ツェルトとは?
ツェルトとは、登山用で使う、小型で軽量コンパクトな、簡易テントのことをいいます。 宿泊を伴った登山で使う、一般的な登山用テントと違い、ツェルトは登山中に病気やけが、遭難などの緊急事態が発生してビバークを強いられる場面で、風や雨から自分の身を守るために使います。 ツェルトは、一般的なテントよりも居住性や快適性が劣る一方で、すぐ設営できるよう、コンパクトかつ軽量で、持ち運びのしやすさを重視した作りになっています。 山ではいつ何時、緊急事態に陥るか分かりません。そんなときすぐに対処できるよう、ツェルトが必要な場面や、張り方や設営方法を理解しておきましょう。
![ツェルトとは?ツェルトの基本を徹底解説!](https://cdn.moneytimes.jp/600/450/TgCDQQjjisOqfueGGsiQucOEJzcvkLVT/8228c463-3ebb-4ea2-81e6-5f76adb42887.jpg)
ビバークとは?2種類のビバーク
ツェルトを使う必要があるのは、主にビバークをするときです。 ビバークとは、山の中で野宿をすることをいいます。ツェルトを持っていれば、風雨を避けて体温低下を防ぐことができますが、持っていなければ、着の身着のままのため、つらいビバークとなるでしょう。 ビバークには、フォーカストビバーク(予定ビバーク)と、フォーストビバーク(緊急露営)の2種類の方法があります。
フォーカストビバーク(予定ビバーク)とは?
あらかじめビバークすることを計画して山の中に入り、ツェルトを設営するなどして、ビバークすることをいいます。 訓練として行うことが多く、フォーストビバーク(緊急露営)をしなくてはならない状況が実際に発生したときに、冷静に対処するための練習になります。このような練習をしておくと、いざというときに素早く対処できるようになるので、是非とも実践してみることをおすすめします。
フォーストビバーク(緊急露営)とは?
道迷い、怪我や病気、天候の急変などの思わぬ事態の発生により、やむをえず山の中で野宿することをフォーストビバークといいます。 ビバークといえば、通常こちらの意味で使うことが多いです。
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