投手のルール
野球の花形、投手のルールや簡単な知識を紹介します。投げている姿もかっこいいですが、基本的なルールを知っているとより楽しめるでしょう。簡単に言うとボールを投げる役目ですが、ただ投げるだけではなく、さまざまな技を使ってアウトに取ろうとしています。
ストライクとボールとは
ピッチャーが投げたボールがホームベース上、打者の胸から腰あたりを通過すれば、ストライク、外れたらボールとなります。バッターが空振りをした場合もストライクの判定です。ストライクが3つで三振となって1アウト、ボールを4つ投げるとフォアボールで打者は自動的に1塁へ向かいます。
投手は、打者が打ちにくいコースにボールを投げながらアウトを重ねます。
投げ方は自由
野球ではボールの投げ方に大きなルールはありません。マウンドからキャッチャーまでバウンドせずにボールが届けばいいのです。基本的には上から投げるとボールを速く投げられますが、横や下から投げる投手も存在します。
周りとは違う投げ方にすることで、バッターが打ちにくくなるのです。独特な投げ方は習得するのが難しいので、初心者はしっかり上からボールを投げることをおすすめします。
変化球も多い
バッターが打ちにくくなるようにピッチャーはいろいろな方向に曲がる変化球を使います。真っ直ぐだけではなく、右や左、下に曲がるボールを使って、アウトに取ろうとするのです。プロ野球はストレートは150キロ前後、遅いボールのカーブでは100キロ台となることもあり、球速差も打者をアウトにするポイントです。
変化球も決まったルールはない
変化球にも大きなルールはありません。大きく曲がってバットに当たらないようなボールを使うのもいいですが、最近は小さく曲げることで、あえて打たせてアウトにする方法が増加しています。特にメジャーリーグでは小さく曲がるボールを使う投手が多いです。
守備側のルールとアウトの取り方
投手が投げるボールを打ち返すスポーツなので、守備も重要です。三振で1アウトとなりますが、試合全部を三振で終わらせることはほとんどできません。三振をほとんど取らず、あえて打たせてアウトを積み重ねる投手も増加傾向にあります。三振以外のアウトの取り方を紹介します。
フェアとファール
図では本塁から1塁を通りライトと、同じく本塁から3塁を通りレフトへ2本線が書かれています。本塁から見て扇型のような形をしており、ボールが線の中に入るとフェア、線の外に行くとファールです。フェアゾーンにボールが飛ぶとプレーが続けられます。
直接アウトにできる打球はフライかライナー
守備でアウトにする方法の一つ目が、打者が打ったボールが地面につく前に取ることです。高く上がるとフライ、守備側の選手に真っ直ぐ飛んできたらライナーとなります。フェアでもファールでも直接キャッチできれば、ともにアウトです。
ゴロはフェアかファールの見極めに注意
守備側の選手がボールを取る前に地面につくと、ゴロになります。ゴロの打球がファールゾーンに飛んだ場合はストライクが1つ増えますが、2ストライク以降は三振とはならず、カウントはそのままです。
一方、フェアゾーンの打球はボールを持った選手がバッターより先に1塁ベースを踏めばアウト、踏めないとヒットになります。1塁から遠くに飛んだ場合は、1塁にいる選手、主にファーストの選手に送球する必要があります。
ランナーをアウトにする方法
ヒットやフォアボールで塁に出た選手をランナーと言います。ランナーは次の塁に向かって走り、本塁まで生還することを目指します。ランナーが塁にいないときに、ランナーにボールを持ってタッチ、もしくはランナーのいるベースを踏むとアウトです。
ゴロが飛ぶとランナーは次の塁に走る
ゴロが飛ぶとランナーは次の塁を目指して走るというルールがあります。ランナーが着くまでに、守備側の選手がボールを持った状態で塁を踏めばアウトです。打者がヒットを打つと、ランナーは次の塁まで走り、場合によってはさらに次の塁を目指します。
ランナー1塁のケースで説明
ランナー1塁の場合、バッターがゴロを打つと、1塁ランナーは2塁を目指して走る必要があります。守備側が1塁ランナーより先に2塁を踏むとアウトです。打者がフライアウトとなると、ランナーは1塁に戻らなくてならず、塁に戻る前に守備側がベースを踏むと、一気に2つにアウトと取れます。
バッターがフォアボールなどで塁に出る時は、走る必要はなく、野球用語で安全出塁権と言って自動的に2塁に進みます。
ダブルプレーでピンチを解消できる
打者がフライやライナーでダブルプレーになると試合の流れが変わることがあります。ゴロを打った場合も、ランナーがそれぞれの塁につく前に1塁、2塁両方を踏めればダブルプレーです。攻撃側は一気に得点のチャンスを失うこととなります。ダブルプレーは勝敗に大きく関わるプレーとなることもあるでしょう。