1. 日本の失業率の特徴

    今回は、労働力人口と、完全失業者数、完全失業率について取り上げてみました。

    日本は失業率が低いと言われますが、直近では3%未満程度で推移しているようです。1990年代から2010年代にかけて比較的高い水準が続いた時期があったようです。また、男性と女性では極端な差がなく、連動して推移しているのも特徴と言えそうです。

    高齢の労働者が増えつつも、失業率がかなり抑えられているのは大変興味深いですね。

    一方で、世代別の平均給与は下がっているのが日本の特殊なところです。(参考記事: 豊かになれない「日本の労働者」)

    みんなが働けるけれども、対価は下がってしまっているわけですね。

    そして、労働世代の再分配も含めた可処分所得は少なく、格差や貧困率が高いのが日本の特徴です。(参考記事: 「可処分所得」の高い国の特徴、「所得格差(ジニ係数)」って何?、 「貧困率」の高い日本の現役世代)

    雇用ばかりを優先して、仕事の価値を高められていないような状況なのかもしれませんね。

    皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2022年12月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。