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前回は日本の就業者数や就業率について取り上げてみました。
日本の男性労働者は高齢世代が増えていますが、現役世代が減っていて全体としては減少傾向です。
女性は各世代で就業率が上がり、少子高齢化が進みながらも全体としては増加傾向のようです。
今回は、失業率についてフォーカスしてみます。
日本は失業率が低い国として有名ですね。
「労働力調査 用語の定義」によれば、「失業率」は次のように定義されています。
完全失業率 : 「労働力人口」に占める「完全失業者」の割合 労働力人口 : 15歳以上の人口のうち,「就業者」と「完全失業者」を合わせたもの 完全失業者 : 次の3つの条件を満たす者
仕事がなくて調査週間中に少しも仕事をしなかった(就業者ではない)。 仕事があればすぐ就くことができる。 調査週間中に,仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた(過去の求職活動の結果を待っている場合を含む)。例えば仕事をしたいと思っていても、求職活動をしていなければ完全失業者と看做されないことになります。
やむを得ない事情があって仕事や求職活動をあきらめている人は、完全失業者とはなりませんね。日本は介護などによってこのように隠れた失業者が多い事も指摘されているようです。
今回はこのあたりを踏まえた上で統計データを眺めていきましょう。