複数の仕事を同時並行で毎日30分ずつ取り組めばこうした突発的な事態が起きてもダメージははるかに少ない。
たとえば今日の午後に3時間、仕事A〜Fの6つの仕事に30分ずつ時間をかける予定だったとする(6つの仕事×30分=3時間)。同じようにクレーム対応に午後半日を費やす場合、A〜Fの仕事量は30分のため明日に先送りしても各々の仕事の進行に大きな影響はない。
毎日少しずつA〜Fに取り組めば締め切りが明日というケースもほぼない。どうしても今日残業してまでA〜Fを終わらせなければならないという事態も発生しない。
まとめて取り組む場合と比べ毎日30分ずつ取り組むほうが圧倒的に仕事をマネジメントしやすいことがわかってもらえたのではないだろうか。
1つの仕事に1日30分以上かけない「1日30分仕事術」はシンプルだが実践することで得られるメリットは大きい。ぜひ実践することで効果を実感してほしい。
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滝川徹 タスク管理の専門家 1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みが全国で表彰される。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その体験を出版した『気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。』(金風舎)はAmazon1位2部門を獲得。2018年に順天堂大学で講演を行うなど、現在は講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動している。
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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2022年11月29日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。