反対派の多くは、利用しにくくなることを懸念

反対派の意見として、ほかの公共交通機関より値上げするとさらに利用がしにくくなるという意見が目立った。中には、介護のために利用頻度が高いのに不便という意見や、賛成派とは逆説的に料金を値上げしたところでドライバーの給与は上がらないのではないかという意見もあった。

家族の病院の付き添いなどで、そんなに遠くない距離で利用します。物凄く値上がりするわけではありませんが、利用する回数が増えるとやっぱり負担に感じます。 (50代・女性)

親戚の介護の関係で上京します。介護ということからどうしてもタクシーに乗る機会が多いので値上は財布に痛いです。 (50代・男性)

今回の値上げについては反対です。ドライブレコーダー費用、燃料費の高騰が理由だからです。運転手さんの賃金上昇につながらないからです。 (30代・男性)

厳しいタクシー業界、ドライバー給与の上昇に繋がるか

先月、全国 ハイヤー・タクシー連合会から発表された内容によると、令和4年2月の全国の売上げ平均はコロナ前である5年前の同月と比較して、4割強減少した。ロシア・ウクライナ戦争や円安による燃料費高騰も加わり、全国的にタクシーの経営が厳しい状況だ。また、ドライバーの全国平均給与も年収約280万円と平均年収を下回る。果たして利用者が遠のく中、今回の値上げが業界全体の活気に繋がるのだろうか。

文・MONEY TIMES編集部

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