インクルージョンを推進させるメリット
ダイバーシティとセットで語られることの多いインクルージョン。社会的な重要性が高まってきているのは事実ですが、導入するとなると人事評価制度や多様な働き方を叶えるための制度を見直す必要があり、コストがかかります。導入を検討している企業に向けて、インクルージョンを推進させることで得られるメリットは以下です。
- メリット1.離職率を改善できる
- メリット2.従業員エンゲージメントが向上する
- メリット3.企業のブランディングに繋がる
- メリット4.優秀な人材の獲得に繋がる
それぞれの詳細について解説していきます。
メリット1.離職率を改善できる
インクルージョンを推進させる1つ目のメリットは「離職率を改善できる」ことです。
インクルージョンが実現できている企業では、すべての従業員が自分は会社にとって必要な人物であり、企業の発展に役に立っていると感じることができます。
そのような有用感を得られる企業になれば、自然と長く働きたいと思うだけでなく、様々な雇用体系で業務に取り組めるため、離職率が低下するでしょう。自然と定着率がアップして人手不足も改善され、人事採用にかかるコストのカットも期待できます。
メリット2.従業員エンゲージメントが向上する
インクルージョンを推進させる2つ目のメリットは「従業員エンゲージメントが向上する
」ことです。
従業員一人ひとりが自分の力を発揮し、会社や社会に貢献できるようになるインクルージョンでは、従業員のモチベーションを維持しやすいのが特徴です。
従業員は自分の考え方や意見が尊重されることがわかっているので、伸び伸び働くことができ、結果としてエンゲージメントが向上します。企業へのエンゲージメントが高いことで、生産性の向上も期待できるでしょう。
メリット3.企業のブランディングに繋がる
インクルージョンを推進させる3つ目のメリットは「企業のブランディングに繋がる」ことです。
多様な個性や背景を持つさまざまな従業員が働いているということは、企業イメージの向上に直結します。
業務に積極的に取り組み、能力や経験を活かせる環境が整っていることは、ステークホルダーにとっても魅力的です。提供している商品やサービスだけでなく、企業としてのあり方も意識していることがうまくアピールできれば、インクルージョンの実現は企業ブランディングにも効果的です。
メリット4.優秀な人材の獲得に繋がる
インクルージョンを推進させる4つ目のメリットは「優秀な人材の獲得に繋がる」ことです。
近年は、多様な働き方ができる職場かどうかや個性やスキルを発揮できる環境が整っているかどうかで、就職先や転職先を選ぶ傾向が強まっています。
インクルージョンを実現している企業は、求職者のそうしたニーズを満たせるのがポイント。応募が集まってきやすく、優秀な人材の獲得にも繋げられます。
また、様々な人々が活躍できる土壌が作られていることで、採用する人材の幅も広がるでしょう。