大阪湾の2022年秋シーズンは各地で青物フィーバーに沸き立つ一方で、タチウオの回遊は一部を除き3年連続の不振が色濃くなりつつあり、デカアジ、大サバの便りも聞こえてこないという、回遊魚の中でも明暗が分かれた状況となった。今回は武庫川一文字に4連続で釣行し、最後にメジロを仕留めた執念の釣行記を綴らせていただきたい。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
青物回遊中の武庫川一文字
青物フィーバーに沸き立つ大阪湾の釣り場の筆頭格となったのが、武庫川一文字。朝5時に渡り、朝8時までにブリ、メジロ、ハマチ、サワラ、サゴシが毎日何十本も釣り上げられる活況に、自分も勝ち組に名乗りをあげようと、連日多くの釣り人が始発便目掛けて渡船店を訪れる。
![武庫川一文字に執念の4連続釣行 ノマセ釣りで62cmのメジロ捕獲し溜飲](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/11/803dd75e34a1b5da6472a49179a856dd.jpg)
渡船店の最大手の武庫川渡船では、朝5時台の早朝便にインターネット予約制を導入しているが、土日祝の予約枠は毎週瞬殺。監督当局から向けられる視線の厳しさは増すばかりの中、渡船店のスタッフは多数の釣り客を相手に安全第一の送客オペレーションに奮闘。安全輸送と来客サービスを両立させようと頑張っている渡船店の努力に対し、釣り人の側も一方的に甘えてはいけない。渡船は釣り人と渡船店側の共同作業だという意識を持って、マナーの順守とSNSによる下調べによって、スムーズな乗船手続きをお願いしたい。
なお、武庫川一文字の詳細については、以前の投稿「大阪湾の沖波止紹介:武庫川一文字 管理行き届いた運営で安心安全釣行」で紹介しているので、まだご覧になっていない方はそちらも参考にご覧いただきたい。
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2020/08/704dff44d4b301b57a43a93ec9c47948.jpg)
10月下旬から3連続で惨敗
武庫川一文字は大阪湾随一のタチウオの好釣り場ということで、午後からの釣行で日中はノマセ釣りでの青物狙い、夕暮れ後はタチウオを狙おうと、10月下旬から武庫川一文字への午後からの釣行をスタート。といっても完全予約制で波止上は満杯なので、午後便に開放される枠はわずか30人、よくて50人ほどの激戦区。
毎回10時前に武庫川渡船の店舗前にダメ元で通い、何とか開放された枠に滑り込むという結果オーライの釣行を重ねること3回。が、これらの釣行はいずれも惨敗。高波と強風で最終便が繰り上げ、ノマセ釣りで1回流せばすぐ弱るサバしか釣れない、毒棘を持つアイゴの大量発生、珍客のグレに癒されただけ、といった具合で、疲労とストレスだけが募るばかりの結果続きとなった。
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