大企業で働くデメリットは?
続いてはデメリットをみていきます。
幅広い業務を任せてもらいにくい
従業員数が多いため、部署や役職が細かく分かれていて、その垣根を超えて仕事するということがあまりありません。そうなると、プロジェクトの全体像も見えにくく、人によっては仕事にやりがいを感じられないかもしれません。
出世の競争率が高い
従業員数に対して管理職ポストの比率が低いため、出世しづらいといえます。さらに、昔ながらの年功序列制度が残っている企業も多いため、若いうちはがんばりが認められにくいかもしれません。
大企業に転職するには?
続いては、大企業に就職・転職する方法を考えていきましょ う。
第二新卒の場合
厚生労働省が公表している、「令和2年度における新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率」によると、大企業に該当する可能性が高い従業員数を要している事業所の離職率は、以下の通りかなり高めです。その補てんのためにも採用に積極的な大企業を狙うのがおすすめ。前の職場で社会人としてのマナーをきちんと身につけていることや、他の企業の社風に染まっておらず柔軟に対応できることなどをアピールするといいでしょう。
【新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率】
事業所規模 | 高校 | 大学 |
100~499人 | 35.9% | 31.8% |
500~999人 | 30.0% | 28.9% |
1,000人以上 | 25.6% | 24.7% |
参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況を公表します」
中小企業からの転職の場合
中小企業からの転職で中途採用を狙いたいなら、大企業の組織体制刷新につながるような斬新な発想力や、中小企業で培った高度なスキルなどを売り込むと評価されやすいでしょう。また、大企業を直接狙うのが難しいと考えられるなら、まずは大企業の子会社に転職して、そこから異動を狙うという選択肢もあります。
大企業からの転職の場合
前の職場が大企業であれば、比較的転職しやすいといえるでしょう。なぜかとうと、大企業文化に慣れていて、大企業ならではのやりかたに精通していると判断されるため。ただし、他の候補者より採用されやすいと踏んで全力を出し切らないのはもってのほか。前の職場での実績をわかりやすくまとめるなど、選考に向けて工夫を重ねましょう。
職種未経験、正社員未経験からの転職の場合
第二新卒であれば、職種未経験であっても、年齢が若いぶん可能性に賭けてもらえることがありますが、そうではなく正社員未経験などの場合は、いきなり大企業の正社員を目指すことは難しいでしょう。どうしても入社したい企業があって諦めきれないのなら、まずは未経験化の中小企業に入社して、経験を積んだうえでチャレンジするのがいいかもしれません。