ANA JCBワイドカードは、特典として獲得できるマイル数がゴールドと同じであるにもかかわらず、年会費は約半額というお得なカードだ。一般カードと比較して、マイル獲得の面でどちらがお得なのだろうか?獲得マイルのシミュレーションなども含め、このカードの特徴を徹底解説しよう。

目次
1,基本スペックと審査基準
2,ANA JCBワイドカードのポイント還元率は?
3,マイル・ポイント還元率をアップさせる5つの方法
4,ANA JCB ワイドカードのマイル獲得シミュレーション
5,ANA JCBワイドカードとANA JCB一般カードどちらがお得?
6,ANA JCBワイドカードの3つのメリット
7,ANA JCBワイドカードの2つのデメリット
8,「ANA JCBワイドカード」がおすすめなのはどんな人?

1,基本スペックと審査基準――陸でも空でもANAマイルが貯まりやすいカード

「ANA JCBワイドカード」は通常マイル還元率が0.5%で、ANA航空券なら1.5%還元となるほか、入会・継続ボーナスマイルとして毎年2,000マイルが贈呈される。また、ゴールドカードと同等のANAグループの優待や、最高5,000万円の海外旅行傷害保険・国内航空傷害保険が付帯するのも大きな魅力だ。

その詳細を紹介する前に、まずは基本スペックから見ていこう。

「ANA JCBワイドカード」の基本スペック……年会費は6,600円まで下げられる

国際ブランド JCB
年会費 7,975円(税込)
※年会費割引特典あり
家族会員1,650円(税込)
ポイントサービス Oki Dokiポイント
通常ポイント還元率 0.5%
ポイント交換対象 dポイント
楽天ポイント
JAL/ANAマイル など
空港ラウンジサービス なし
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内航空傷害保険(自動付帯)
ショッピングガード保険(利用付帯)
追加カード 家族カード
ETCカード
電子マネー 【カード本体に搭載】
楽天Edy
※Apple Pay、Google PayはQUICPay決済扱い
【別途カード発行】
PiTaPa
QUICPay
nanaco

審査基準は年収200万~400万円以上が目安

申し込み対象として「18歳以上(学生不可)でご本人または配偶者に安定継続収入のある方」と記載されているため、専業主婦などで本人に収入がなくても一定の世帯年収があれば審査対象となることがわかる。ただし「安定継続収入」とあるため、正社員で勤続3年以上が望ましいだろう。

口コミ情報から推測すると、年収については200万円以上あったほうがいいようだ。ただし、審査に通過しやすいのは年収400万円以上と考えられる。

年会費は7,975円→6,600円に下げられる

7,975円(税込)の年会費は、一般カードとしては高い印象がある。ただし、自動リボ払いサービス「スマリボ」に登録した上で年間1回以上のクレジット利用があると、次年度のカード年会費を6,600円まで下げられる。なお、この年会費割引は家族カードには適用されない。

2,ANA JCBワイドカードのマイル還元率は?――通常還元率0.5%を2倍の1%にすることもできる

この「ANA JCBワイドカード」は、マイレージカード機能によりフライトマイルを貯められるほか、クレジット利用ポイントを通常よりもお得なレートでマイルに移行できるのがメリットだ。そのポイントサービスと、マイルサービスについて紹介しよう。

貯まるポイントと還元率……Oki Dokiポイントが還元率0.5%で貯まる

貯まるポイントはJCBの「Oki Dokiポイント」で、クレジット利用金額1,000円(税込)ごとに1ポイント(5円相当)が貯まる。ポイント還元率は0.5%で、ポイントの有効期限は2年だ。

マイル還元率……通常0.5%、有料オプションで1%に

ポイントはANAマイルのほか、各種賞品、各社ギフト券・ポイントなどに移行・交換できる。また、Amazonの支払いやカード利用代金に充当することもできる。ただし、マイルへの交換が最もレートが良いので、ANAマイル以外の交換対象を検討する必要は特にないだろう。

マイルへの交換レートは、通常ポイントとボーナスポイントで異なる。詳細は以下のとおりだ。

ポイント種類 5マイルコースの
交換レート
10マイルコースの
交換レート
交換単位
通常ポイント 1ポイント
→5マイル
1ポイント
→10マイル
1ポイント以上
1ポイント単位
ボーナスポイント 1ポイント
→3マイル
1ポイント
→3マイル
500ポイント以上
1ポイント単位

有料オプションの「10マイルコース」(年間手数料・税込5,500円)に申し込むと、レートが2倍になる。後ほどシミュレーションでも確認するが、多くの場合「10マイルコース」に申し込むほうがお得だ。

ANAマイルの賢い使い方……特典航空券が取れない場合はANA SKY コインを検討

ポイントをマイルに交換するとフライトマイルと合わせて利用でき、特典航空券への交換が一般的だ。
しかし、ハイシーズンはANAマイレージクラブの会員グレードが高くないと特典航空券を取れず、せっかく貯めたマイルを生かせないことがある。そんなときに役立つのが、マイルから「ANA SKYコイン」への交換だ。

「ANA SKYコイン」は、ANAサイト上で使用できる電子クーポン。現金と同じように扱われるので、特典航空券ではなく通常航空券を購入することができる。クレジット払いと併用して購入することもでき、「ANA SKYコイン」で購入した航空券にはフライトマイルが付与される。

ANAマイルから「ANA SKY コイン」の交換ではクレジットカードごとにレートが定められており、「ANA JCB ワイドカード」では以下のとおりだ。

交換マイル数 「ANA SKY コイン」数 コイン交換レート
1~9,999マイル 1~9,999コイン 1倍
1万マイル 1万2,000コイン 1.2倍
2万マイル 2万6,000コイン 1.3倍
3万マイル 4万2,000コイン 1.4倍
4万マイル 6万コイン 1.5倍
5万マイル 7万5,000 1.5倍
~20万マイル ~30万コイン

ただし、マイルを「ANA SKYコイン」に交換して航空券を購入する場合、マイルを直接特典航空券に交換する場合よりもレートは悪い。そのため、まずはマイルで特典航空券を確認し、取れない場合に「ANA SKYコイン」を利用することになる。

マイルから「ANA SKYコイン」への交換は、一度に交換する量が多いほどレートが上がる。なるべくまとめて交換したいところだが、「ANA SKYコイン」の有効期限は約1年なので、使い切れる分だけ交換するようにしよう。

3,マイル・ポイント還元率をアップする5つの方法

「ANA JCBワイドカード」には、Oki Dokiポイントのボーナスポイントやポイントアップのほか、ANAマイルが直接貯まる仕組みもある。前述のとおり、ボーナスポイントやポイントアップ分は「10マイルコース」適用時を含めて、レートは1ポイント→3マイルだ。

還元率・ポイントアップの方法1,「JCBスターメンバーズ」で最大20%のOki Dokiボーナスポイント

JCBのクレジットカードには、「JCBスターメンバーズ」という仕組みがあり、年間クレジット利用額に応じて翌1年間、最高20%までポイントがアップする。ポイントアップ率は以下のとおりで、ポイントアップ分はボーナスポイントとして扱われる。

集計期間中の
利用合計金額(税込)
ポイントアップ率
100万円以上 20%アップ
50万円以上 10%アップ

還元率・ポイントアップの方法2,「Oki Dokiランド」経由で最高20倍のボーナスポイント

JCBには、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど主要なネットショップ・モールが登録されている「Oki Dokiランド」というポイントサイトがある。「Oki Dokiランド」を経由してネットショッピングをすると、最大20倍のボーナスポイントが付与される。

還元率・ポイントアップの方法3,「スマリボ」の登録・利用でポイント2倍

自動リボ払いサービス「スマリボ」に登録しておくと、リボ払い手数料が発生した月はポイントが2倍になる。こちらも、追加ポイント分はボーナスポイントとして扱われる。

リボ払い手数料を最小限に抑える工夫をしないと、ポイントアップ分以上に手数料がかかってしまうので、ポイントアップ手段としては活用する際は注意が必要だ。

還元率・ポイントアップの方法4,入会時・継続時・搭乗時にボーナスマイル贈呈

カード入会時と毎年の継続時にボーナスマイルが贈呈され、さらに、ANA便搭乗時には通常のフライトマイルにボーナスマイルが加算される。贈呈・加算の条件は以下のとおり。

特典付与タイミング マイル数
入会時マイル贈呈 2,000マイル
継続時マイル贈呈 2,000マイル
搭乗マイル加算 通常マイルに25%プラス

これは、ワンランク上の「ANA ワイドゴールドカード」と同レベルの内容だ。

還元率・ポイントアップの方法5,「ANAカードマイルプラス加盟店」の利用

「ANAカードマイルプラス加盟店」でクレジットカードを利用すると、クレジット利用ポイントとは別に100円(税込)または200円(税込)につき1マイルが直接付与される。

加盟店はコンビニや百貨店、レンタカーなど多業種に及ぶ。航空券や機内販売などANAグループでの利用では、多くの場合100円(税込)につき1マイルが付与される(マイル還元率1%)。そのポイントをマイルに移行すると、マイル還元率は合計で1.5%になる。

4,ANA JCB ワイドカードのマイル獲得シミュレーション――「10マイルコース」がおすすめ

マイル還元率をアップする方法を駆使した場合、「ANA JCB ワイドカード」で年間に獲得できるマイルはどのくらいになるだろうか。

クレジット年間利用金額別に、通常の「5マイルコース」と「10マイルコース」適用時の獲得マイル数をシミュレーションしてみよう。条件は以下のとおりだ。

【シミュレーション条件】

  • フライトマイルとそれに伴う搭乗ボーナスマイルは考慮しない
  • 年間利用金額の10%をANA航空券の決済に使うものとする
  • 毎年の利用額は同じとする

クレジット利用年額別獲得マイル数(5マイルコース適用時)

年間
利用額
合計
獲得マイル
クレジット
決済による
獲得マイル
「JCBスター
メンバーズ」
による
獲得マイル
航空券
購入分※
継続時
マイル
100万円 8,600
マイル
5,000
マイル
600
マイル
1,000
マイル
2,000
マイル
200万円 1万5,200
マイル
1万
マイル
1,200
マイル
2,000
マイル
2,000
マイル
300万円 2万1,800
マイル
1万5,000
マイル
1,800
マイル
3,000
マイル
2,000
マイル
400万円 2万8,400
マイル
2万
マイル
2,400
マイル
4,000
マイル
2,000
マイル
500万円 3万5,000
マイル
2万5,000
マイル
3,000
マイル
5,000
マイル
2,000
マイル
※「ANAカードマイルプラス加盟店」獲得マイル

 

クレジット利用年額別獲得マイル数(10マイルコース適用時)

年間
利用額
合計
獲得マイル
クレジット
決済による
獲得マイル
「JCBスター
メンバーズ」
による
獲得マイル
航空券
購入分※
継続時
マイル
100万円 1万3,600
マイル
1万
マイル
600
マイル
1,000
マイル
2,000
マイル
200万円 2万5,200
マイル
2万
マイル
1,200
マイル
2,000
マイル
2,000
マイル
300万円 3万
6,800マイル
3万
マイル
1,800
マイル
3,000
マイル
2,000
マイル
400万円 4万8,400
マイル
4万
マイル
2,400
マイル
4,000
マイル
2,000
マイル
500万円 6万
マイル
5万
マイル
3,000
マイル
5,000
マイル
2,000
マイル
※「ANAカードマイルプラス加盟店」獲得マイル

「5マイルコース」と「10マイルコース」どちらがお得なのか?年間60万円が分岐点

年間のクレジット利用額がいくら以上なら「10マイルコース」のほうがお得になるのだろうか? 年間利用額10万~70万円の範囲で、通常の獲得マイル数(=「5マイルコース」)と「10マイルコース」適用時の獲得マイル数を、上のシミュレーションと同じ条件で求めてみよう。

年間
利用額
5マイル
コース
10マイル
コース
獲得マイル差
10万円 2,600マイル 3,100マイル 500マイル
20万円 3,200マイル 4,200マイル 1,000マイル
30万円 3,800マイル 5,300マイル 1,500マイル
40万円 4,400マイル 6,400マイル 2,000マイル
50万円 5,150マイル 7,650マイル 2,500マイル
60万円 5,780マイル 8,780マイル 3,000マイル
70万円 6,410マイル 9,910マイル 3,500マイル

一般的に、1マイルは2円相当の価値があるとされている。よって「10マイルコース」の手数料5,500円は、2,750マイル相当。年間利用額60万円の段階で、すでにそれ以上の差額が生じていることから、年間60万円(1ヵ月5万円以上)以上のクレジット利用があるなら「10マイルコース」のほうがお得と考えていいだろう。

5,「ANA JCBワイドカード」と「ANA JCB一般カード」どちらがお得?

「ANAワイドカード」の下のランクに、マイル還元率が同じ「ANA一般カード」がある。この2枚は、いったいどちらがどうお得なのか?まずは、基本的なスペックを比較してみよう。

「ANA JCBカード」のワイドカードと一般カードの比較

ANA JCB
ワイドカード
ANA JCB
一般カード
年会費(税込) 7,975円
家族会員1,650円
2,200円
※初年度無料
家族会員1,100円
※本会員無料の場合無料
「スマリボ」割引
適用時の年会費(税込)
6,600円
家族会員:割引なし
825 円
家族会員:割引なし
入会・継続
ボーナスマイル
2,000マイル 1,000マイル
搭乗ボーナスマイル +25% +10%
通常ショッピング時の
マイル還元率
0.5%
※10マイルコース
適用時1%
0.5%
※10マイルコース
適用時1%
ANA航空券購入時の
マイル還元率
1.5% 1.5%
旅行傷害保険 海外最大5,000万円
国内最大5,000万円
海外最大1,000万円
国内最大1,000万円
ショッピングガード保険 年間100万円 年間100万円
ビジネスクラス
カウンターチェックイン
不可

ここで挙げた範囲では、2つのカードの違いは以下のとおりだ。

  • 年会費
  • ボーナスマイル
  • ビジネスクラスカウンターチェックイン

なお、「10マイルコース」に申し込んだ場合の手数料はどちらも5,500円(税込)だ。

獲得マイル数については、入会・継続ボーナスマイルと搭乗ボーナスマイルが異なる。ただし、後者については搭乗クラスなどによる倍率が季節や搭乗便で変わるので、ここでは前者のみを比較する。

1マイルの価値が2円相当だとすると、この2枚のカードの年間獲得マイルの差1,000マイルは、年間2,000円相当の差ということになる。

ここで、2枚のカードの年会費の差額を見てみよう。

項目 ANA JCB
ワイドカード
ANA JCB
一般カード
差額
年会費(税込) 7,975円 2,200円 5,775円
「スマリボ」割引
適用時の年会費(税込)
6,600 円 825円 5,775円

年会費の差額は、割引適用の有無にかかわらず5,775円。「ANA JCB ワイドカード」の入会・継続マイルの差1,000マイル(=2,000円相当)を合わせて考えると、「ANA JCB一般カード」よりも「ANA JCBワイドカード」のほうが、年間費用が3,775円相当高くつくことになる。つまり、年会費と獲得マイルで考えると、「ANA JCB一般カード」のほうがお得ということだ。

ただし、これはマイル獲得だけを見た場合だ。「ANA JCBワイドカード」では、ビジネスクラスカウンターチェックインなど、ゴールドカードと同じANAグループ特典・優待が提供され、さらに旅行傷害保険も5倍の補償額で、それらを年間3,775円で利用できる。

次は「ANA JCB ワイドカード」のメリットを紹介してこう。

6,「ANA JCBワイドカード」の3つのメリット――ANA優待、JCBの優待、最高5,000万円の旅行傷害保険、

メリット1,ANAグループにおける割引などの優待

ANAカードでは、ANAグループにおける割引などの優待が提供され、「ANA ワイドカード」ではワンランク上の「ANAワイドゴールドカード」と同じ優待を受けられる。優待内容は、以下のとおり。

優待対象 優待内容
ビジネスクラスカウンター
チェックイン
ANA国際線でエコノミークラス利用時にも
ビジネスクラスカウンターを利用できる
ANA国内線・国際線機内販売 10%オフ
空港免税店
新宿高島屋SHILLA&ANA
(免税店)
ANA FESTA(空港内店舗) 5%オフ
ショッピングサイト
「ANAショッピング A-style」
ANAビジネスソリューション
公開講座受講料
15%オフ
セントラルパーキング成田 駐車料金特別割引、マイル付与
IHG・ANA・
ホテルズグループジャパン
お得な宿泊料金よりさらに5%オフ
朝食無料&ウェルカムドリンクサービス
JRホテルクレメント高松 正規料金より20%オフ
朝食無料&ウェルカムドリンク
レンタカー割引 国内5%オフ
海外5~20%オフ

メリット2,JCBが提供する特典も利用できる

「ANA JCB ワイドカード」では、発行会社JCBが提供する特典も利用できる

優待対象 優待内容
JCBプラザ
JCBプラザ ラウンジ
海外サービス窓口「JCBプラザ」「JCBプラザ ラウンジ」で
観光情報の提供、レストランやオプショナルツアーの予約、
各種チケット確保、トラブル対応などのサービスが提供される
JCBプラザ
コールセンター
(日本)
海外のJCB加盟店レストランなどを出発前に予約手配できる
JCBプラザ
コールセンター
(海外)
海外旅行中の万が一の事故や緊急トラブルに24時間・
年中無休で電話相談対応
「ワイキキ・
トロリー」
乗車賃無料
ワイキキ-アラモアナ間シャトルバス
「ワイキキ・トロリー」の
乗車賃が無料になる
海外WiFiレンタル
「JCB GLOBAL
WiFi」優待
定価より20%オフ、受渡・返却手数料が無料に
海外レンタカー優待 海外レンタカー5~25%オフ
空港宅配優待 自宅-空港間の手荷物宅配15%オフ
高品質
スーツケースを
格安レンタル
ブランドスーツケース
(RIMOWA・Samsonite・Protecaなど)
7,000台以上から、希望のスーツケースを格安でレンタル

メリット3,ゴールドカード並みの海外旅行傷害保険、国内航空傷害保険が自動付帯

このカードには海外旅行傷害保険、国内航空傷害保険、ショッピングガード保険が付帯する。海外旅行傷害保険に関しては、最高で5,000万円(自動付帯)とゴールドカード並みの水準だ。

・旅行傷害保険は海外・国内ともに自動付帯

旅行傷害保険は、旅行代金をクレジット払いしたかどうかにかかわらず保険が適用される(自動付帯)。国内旅行傷害保険は付帯しないが、航空機利用中のケガが補償される国内航空傷害保険が付帯する(自動付帯)。この保険では、搭乗者だけが入場できる空港内エリアでのケガも補償の対象になる。

海外旅行傷害保険(自動付帯)

保険項目 保険金額(本会員・家族会員)
傷害による死亡 5,000万円
傷害による後遺障害 200万~5,000万円
傷害治療費用(1事故) 150万円限度
疾病治療費用(1疾病) 150万円限度
賠償責任(1事故) 2,000万円限度
携行品損害 50万円限度
(1旅行中かつ1年間/1組・
1対あたり10万円限度)
救援者費用 100万円限度(1年間)

国内航空傷害保険(自動付帯)

保険項目 保険金額(本会員・家族会員)
死亡 最高5,000万円
後遺障害 200万~5,000万円
入院保険金 1日につき1万円
手術保険金 入院中の手術10万円
入院中以外の手術5万円
通院保険金 1日につき2,000円

・ショッピングガード保険は100万円限度

海外でカード購入した商品が90日以内に偶然の事故で損害をこうむった場合に、100万円を限度に補償される(自己負担額:1事故につき1万円)。

7「ANA JCBワイドカード」の2つのデメリット――海外では弱いJCBブランド

「ANA JCBワイドカード」のデメリットを挙げると次の2点となる。

デメリット1,空港ラウンジサービスが付帯しない

7,975円(税込)という年会費であるにもかかわらず、空港ラウンジサービスが付帯しないのは、スペック的に物足りない印象がある。とくにこのクレジットカードを検討している人は、飛行機を使った旅が多いだろう。一般的にはこの年会費額であれば空港ラウンジサービスが付帯することが多いため、それが付帯しないというのはデメリットといっていいだろう。

デメリット2,国際ブランドがJCBしか選べない

このカードはJCB発行カードのため、カード名にもあるように国際ブランドはJCBのみとなる。JCBは国内では加盟店も多く、利用時に支障を感じることもあまりないが、海外ではVISAやMasterCardと比べて加盟店数がグッと少なくなるので、これ1枚で海外旅行をするのは心もとない。そこで、海外旅行時には、VISAブランドかMasterCardブランドのカードとの併用を余儀なくされる。

8,「ANA JCBワイドカード」はどんな人におすすめ?メインカードとしてとにかくマイルを貯めたい人に

このカードは「JCBスターメンバーズ」のボーナスポイントの仕組みを利用したほうお得度があがるため、年間100万円(税込)以上のクレジット利用はあったほうがよい。サブカードとしてではなく、メインカードとして使うことが前提の1つだ。

このカードをメインカードに据え、「10マイルコース」を適用した上でクレジット払いをこのカードに集約すると、ANAマイルが貯まりやすいカードとしてのメリットを最大限生かせるだろう。その場合、マイル還元率は1%となりポイント還元率に換算すると2%の超高還元率となる。

一方でデメリットのところで触れた通り空港ラウンジサービスが付いていない。カードを持つ目的が「マイルを貯めること」である場合に心強い味方になってくれるだろう。

 

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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