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毎日でも来たい池田城跡公園

毎日でも来たい池田城跡公園

阪急電鉄の創始者、小林一三が住まいを構えた町:池田市
(画像=<池田城跡公園東門 ©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

さて、小林一三記念館まで来たら、ぜひその足で寄ってもらいたいのが、池田城跡公園です。入り口は複数ありますが、私のおすすめは何といっても東門です。木橋の向こうに大手門を模して建てられた東門を見ると、ぐっと気分が盛り上がります。

阪急電鉄の創始者、小林一三が住まいを構えた町:池田市
(画像=<池田城跡公園 ©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

池田城とは、室町時代から戦国時代にかけて、この辺りで勢力を持っていた池田氏の居城を指します。城といっても、まだ天守閣などない時代の城で、今では当時の建物は何も残っていません。けれども、1989年から4年行われた発掘調査では、礎石をもつ建物跡や排水溝、庭園、井戸などが確認されました。

鎌倉時代の古文書に名が記されるほど古くからこの地に住んでいた池田氏でしたが、1570年城主であった池田勝正は、家臣の荒木村重に追放されてしまいます。荒木村重はその後伊丹に有岡城を築き移り住んだため、池田城は廃城となってしまいました。ただし、その後1578年荒木村重が織田信長に敵対した時は、織田勢が村重の有岡城を攻める拠点として、再び池田城に陣を敷いたとされています。(池田市教育委員会パンフレットより)

阪急電鉄の創始者、小林一三が住まいを構えた町:池田市
(画像=<展望台からの眺め ©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

現在は、池泉回遊式庭園に天守閣の趣をもつ展望台が備えられ、城跡公園と呼ぶのにふさわしい場所になっています。木々や四季折々の花の手入れも素晴らしく行き届いていて、近くに住んでいたら毎日通ってしまいそうです。

池田城跡公園

  • 入場無料
  • 開園時間:4~10月 9:00~19:00、11~3月 9:00~17:00
  • 休園日:火曜日(祝日は開園、翌開園日振替休園)、年末年始

池田駅周辺にはこのほかにも見どころがたくさんあります。ぜひ一度訪れて、皆さんだけのベストスポットを見つけてみてください。

参照サイト、文献

  • 阪急文化財団サイト:小林一三年譜参照
  • 「住吉歴史資料館だより」第15号、2017年12月7日発行
  • 池田市教育委員会パンフレット「戦国の武将 池田氏って?」2008年7月15日発行
  • 牧村健一郎『日中をひらいた男 高碕達之助』2013年、朝日新聞出版

文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ

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