目次
吹き抜けロビーが圧巻
小林一三の茶室たち

吹き抜けロビーが圧巻

阪急電鉄の創始者、小林一三が住まいを構えた町:池田市
(画像=<雅俗山荘吹き抜けロビー/©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

内部で圧巻なのは、やはり高い吹き抜けのロビーと階段でしょうか。とはいえ個人的には、葡萄の葉と蔓が印象的なラジエーターカバーだとか、曲線の美しい金属製把手だとかに目を奪われました。

小林一三の茶室たち

小林一三記念館の「雅俗山荘」と「長屋門」、また敷地を囲む「塀」、さらに茶室「即庵(そくあん)」と「費隠(ひいん)」の5つは国の有形登録文化財に指定されています。

また、庭には「人我亭(にんがてい)」という茶室もあり、こちらでは、毎年1月25日小林一三の命日に、逸翁白梅茶会が催されます。この「人我亭」は、夙川の「旧山本家住宅」(関連記事:緩やかな時が流れる阪神間の邸宅を見学しませんか?)を設計した茶室研究家でもある岡田孝男が作りました。

阪急電鉄の創始者、小林一三が住まいを構えた町:池田市
(画像=<1960年小林邸より移築された大小庵/©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

茶を良く嗜んだ逸翁の茶室は、雅俗山荘以外にも残っています。小林一三記念館のすぐ近くには、同氏が蒐集した美術工芸品を所蔵する逸翁美術館と、宝塚歌劇や阪急グループに関する資料を所蔵する池田文庫があります。この池田文庫の敷地には、「古彩庵」と「大小庵」の2つの茶室が置かれているのです。古彩庵は、「昭和24 (1949)年に廃校となった池田商業専修学校の跡地に、その古材を利用して建てられた四畳半の茶室」で、大小庵は、「昭和35(1960)年に小林邸より移築された」茶室です。(阪急文化財団 公式サイトより引用)

小林一三記念館

  • 開館時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
  • 休館日:月曜日(祝日・振り替え休日の場合は翌日)年末年始
  • 最寄り駅:阪急電鉄池田駅下車北へ徒歩13分
  • 入館料:一般(高校生以上)300円、中学生以下は無料
  • 公式サイト:小林一三記念館

なお、雅俗山荘の一部は、邸宅レストランとして使われています。

※小林一三記念館の画像掲載については、阪急文化財団の許可をいただいています。