もしオミクロンがワクチンもない最初から来ていたら(香港の場合から推測)

香港の死者はほとんどオミクロンです。

「何もしなければ42万人死ぬ」は2年早かった
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

人口760万人香港の死者は9186人。1.26億の人口の日本と合わせると15.2万人です。日本の死者は4割のコロナ以外の死者を含んで29000人ですから桁が違います。

前述の通り香港の死者の殆どがワクチン未接種の高齢者と言われています。高齢者のワクチン接種率は48%だったそうなので、仮にこれがなかったとすると、ざっくりですが日本なら20~25万人くらいは死んでもおかしくないことになります。日本の場合、高齢者は3000万人以上いますので25万人亡くなっても0.8%にしかなりません。

以上、ロシアと香港の例から、仮にワクチンが無い時に最初から感染力の非常に強いオミクロンがやってきていたら、西浦関のいうとおりで誤差はありますが、25~50万人は死んでもおかしくなかったことになりますね。ただそれは繰り返しますが

×なにもしないと
○なにをしても

でありまして、オミクロンには人流抑制もロックダウンもマスクもほとんど効果がないのは上海が証明しています。

西浦関が笑えるほど外したのは●新型コロナの感染力を日本とドイツを同じとしたことで、デルタ以降になってファクターXであるHLA24の効果が失効して同じになったものの、それ以前は明らかに日本は欧米より感染がしにくかったということを全く考慮に入れなかったことです。つまり感染学の古い常識で突っ走ったからですね。西浦関が42万人死ぬと予言した時、ドイツと日本の人口あたりの新規感染者数は20倍も違っていたのです。だからきっといまなら当たりますよ。もうワクチンを高齢者が打っちゃったから意味ないですけど。

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編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年4月21日の記事より転載させていただきました。

文・永江 一石/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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