安全性軽視の運営で乳幼児を命の危険にさらす保育園は少なくない。先日もまた、安全性を軽視した沖縄の認可外保育園で乳児死亡事件が起きた。この記事ではその事件の詳細に加え、親が子供を保育園に預ける上で気をつけたいことをお伝えする。

那覇市内の認可外保育園で3ヵ月の乳児が死亡

2022年7月30日、一時保育預かりの男の乳児(3ヵ月)が心肺停止状態になり、その後搬送された病院で死亡が確認された。

母親が保育園に迎えに行った時点で乳児の体の一部は冷たくなっていた。母親はすぐそのことに気づき、その場で119番通報したが手遅れだった。

乳児の両親は保育園に対して強い不信感をあらわにし、「園には事実を話してほしい」と強く訴えた。

両親が不信感を抱いた保育園の「ありえない対応」とは?

乳児の両親が保育園に不信感を抱いた背景には、事件発生時における保育園の「ありえない対応」があった。

保育士は事の重大性を理解せず?園のずさんな運営が乳児死亡の原因に…

母親によれば、事件当時の乳児は意識も呼吸もない状態だった。しかし保育士は「寝ていたからちょっと体が冷えている」「生きているから落ち着いて」などと言い、事の重大性を理解していなかった。

それが事実であれば、保育園の安全軽視運営が原因で乳児が死亡した可能性が極めて高い。

保育園は那覇市から安全確保の改善勧告を受けるも改善は確認できず

実は、それを裏付けるできごとが過去に起きている。

この保育園は、事件の前年に那覇市から乳幼児の安全確保について12の改善勧告を受けていた。しかし改善は翌年度にずれ込み、市が改善を確認できないまま乳児が死亡する事態に至った。それもまたありえない対応だと言わざるを得ない。

子どもを保育園に預ける上で保護者が気をつけたいこと

そのようなひどい保育園を避けるために、保護者が子供を保育園に預ける上で気をつけたいことがある。安全に関する以下の項目についての事前確認だ。

・認可保育園か認可外保育園か
※認可保育園は設置・運営条件が厳しく安全性は高め
・保育施設の安全性
・保育士の数や子どもへの対応
・過去に「改善勧告」を受けたかどうか

なお、保育園の運営実態はその保育園に子どもを預ける保護者に聞くのが確実だ。我が子の命を守るためにもぜひ事前に保育園の安全確認を行ってほしい。

文・大岩楓

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