エリザ・フレッチャーはジョギング中に行方不明になり死体で発見された。彼女は10億ドルの財産の相続人でもある。彼女にいったい何があったのだろうか。
ジョギング中の女性が謎の失踪、死体で発見
エリザは9月2日の朝、ランニングに出かけた。時間は午前4時半。まだ夜明け前だった。そのまま彼女は失踪。4日間にわたり捜索が行われ、古びた建物の外で、遺体で発見された。
死因は銃創と頭部の鈍器による損傷。殺人とされる。体内からは麻酔や鎮痛剤として使われるフェンタニルも検出されたという。
遺体には腐敗臭が漂っていた。
彼女は10億ドルの財産の相続人
エリザは34歳。メンフィスに住み、オーギル社の10億円の財産を相続した億万長者。
また2人の子供の母でもあるエリザは市内にあるセント・メリーズ・エピスコパル・スクールで教師としても働いていた。
笑顔の素敵な女性だったという。
犯人は38歳の男
犯人はクレオタ・アブストン・ヘンダーソン、38歳。事件の当日、エリザを自分の車に無理やり押し込んだあと、殺害に至ったようだ。
監視カメラに映し出された映像にはエリザをSUVの後部座席に押し込めた姿が残っている。
犯人のクレオタは、誘拐と殺害の容疑で起訴された。
彼女はなぜ殺された?
早朝の薄暗い時間帯にエリザは走っていた。「こんな時間帯に女性が走るなんて…」そんな懐疑的な声もあるだろう。しかし、犯罪者のために殺された人を責めるのは間違っている。
犯人は黒人であり、被害者は白人。背景には「ブラック・ライブズ・マター」の運動を反映したものという推測もある。しかし、別のレイプ事件のDNAサンプルがクレオタと一致したという話もある。
そして、エリザが10億ドルの相続人でもあることがこの事件をより有名にさせた。
事件の闇は深い。
文・しらいはるか(AFP・薬機法管理者)
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