今や社会に大きな影響を及ぼす人気ユーチューバーだが、その言動が深刻なトラブルにつながることもある。その典型例として、韓国で刑事訴訟にまで発展したユーチューバーがらみのトラブルをご紹介しよう。

韓国人気ユーチューバーが「整形手術の失敗で鼻が腐敗」と告白

2022年8月8日、韓国の人気男性ユーチューバーが、あるオンラインコミュニティで「今年初めに受けた鼻の整形手術が失敗して鼻が腐敗した」と告白した。

ユーチューバーは、「ソウル江南区の病院で8ヵ月の間に7~8回の麻酔手術と4回の鼻開放をした後、鼻が炎症で腐って溶けている」と主張している。

ユーチューバーは「整形手術に伴う投薬で体調が悪化した」とも主張

さらに、ユーチューバーは「手術に伴う投薬で体調が悪化した」とも主張している。手術後には以下のような体調悪化が生じたことにも言及した。

・ステロイド注射で腕などにあざができた
・抗生物質や麻酔による嘔吐や過眠に苦しんだ

これを知って彼の主張を全面的に信じた者も多いと思われる。それによって病院側が何らかの損害を被ったことは想像に難くない。

病院は誹謗中傷を理由にユーチューバーを刑事告訴

ユーチューバーの訴えに対し、病院は「事実と異なる」「病院側に過失はなかった」と主張した。また、誹謗中傷を理由にユーチューバーを刑事告訴したことを明らかにした。

その一方で、「法律によって他人の診療記録の詳細をオンライン上で掲示することはできない」と自らの苦しい立場を強調し、トラブルの詳細については明言を避けている。

どちらの主張が正しいかは裁判所の判断にゆだねられる

人気ユーチューバーの告白により、刑事訴訟にまで発展した今回の騒動。当事者のどちらが正しいかは裁判所の判断にゆだねられる。新たな事実が出れば裁判の行方が大きく変わる可能性もあるが、それも今の段階では定かではない。

ただ、いずれにせよ敗訴した方が多額の慰謝料を払うことになるのは間違いない。

また、仮にユーチューバーが敗訴すればイメージダウンは避けられない。最悪チャンネルの閉鎖に追い込まれるだろう。逆に病院が敗訴すれば患者からの信用を失い、患者減による減収で経営が破綻する恐れもある。

そうなると、どちらにとっても絶対に負けられない戦いになり、裁判が泥沼化することが予想される。今後の裁判の行方が気になるところだ。

文・大岩楓

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