悲しい事故や事件が起こるのは日本だけではない。世界では毎日のように驚くような出来事が起こっている。今回は、インド、ドイツ、台湾より届いた、信じられないニュースを紹介する。

調理中の大鍋に…学校に隣接する託児所の3歳女児が落下

学校給食用の料理が入った鍋の中に、3歳の女児が誤って落下して亡くなるというショッキングなニュース。今回亡くなった女児は、小インドのウッタル・プラデーシュ州ミルザプール地区にあるラームプル・アタリ小学校と同じ建物内に入っている託児所に通う3歳児だ。給食室では6人もの料理人が調理中で、女児は鍋の周囲で遊んでいた。しかし、足元にあった建築資材に女児がつまずき、そのまま沸騰する大鍋の中に落ちてしまったという。

現場には託児所の他の幼児もいるため、給食用の大鍋のそばで幼児が自由に遊んでいるという状況は、日常に見られる普通の光景だったと思われる。

女児が大鍋に落下したとき、料理人はそばにいた。しかし、料理人はイヤホンを装着して調理をしていたため、音での危機察知はできなかったという。

女児が落下し、周囲の幼児たちが騒ぎ出して、料理人はようやく事の次第に気づいた。しかし、一部地元ニュースによれば、その料理人は恐怖のあまりその場から逃げ出した。もしこのとき料理人がイヤホンをしていなければ、女児の落下にすぐ気づき、命を助けることができたかもしれない。

その後、他の料理人や教師が女児の落下に気づいて彼女を救出した。女児は病院に搬送されたが、全身に80%もの火傷を負い、その火傷が原因で死亡した。

15歳の少女が3歳の弟を刃物で殺害

15歳の少女オリビアは、祖母・母・3歳の異父弟ニコラスと4人で暮らしていた。祖母と母は日中仕事をしていたため、オリビアはニコラスの世話をしていたという。

オリビアは弟を包丁で28回も刺して殺害した後、母親に対して「ここにあなたの息子がいます」と弟の血でメッセージを書いて、現場から逃走した。

ある日、仕事から帰った母は、ベッドに横たわるニコラスを見て、最初は寝ていると思ったという。しかし彼の髪をなで、彼が死んでいることに気づいた。血のメッセージを見たときの母の衝撃はいかばかりだったろうか。

警察が周辺を捜索したところ、自宅から6マイル離れた場所にいるオリビアを発見し、身柄を拘束した。ニコラスを殺害した夜、オリビアはインターネットで「人を殺す最善の方法」を検索していたという。

ガス爆発による大火事発生!8ヵ月の赤ちゃんを含む3人が死亡

2019年年3月9日午後5時半ごろ、台湾・宜蘭県の2階建て住宅でガス爆発を伴う大火事が発生、その住宅に住む家族3人が焼死した。その影響は近隣住宅にもおよび、近隣住宅の窓ガラスが何枚も割れる事態となった。

亡くなったのは徐さん(当時36歳)、妻の陳さん(当時32歳)夫妻とその息子(当時8ヵ月)の3人。1階キッチンから出火後、一瞬のうちに2階まで延焼したため、3人は逃げる間もなく焼死したものと思われる。

台湾メディアによれば、その後の調査の結果、火事の原因は「吹きこぼれによるガス爆発」と判明した。

火災発生の直前、調理中に鍋から吹きこぼれた水がガスコンロのバーナーキャップ(火が出る部分)にかかって火が消え、そこから大量のガスが漏れて家中にガスの臭いが充満した。

ガス漏れに気づいた夫妻がキッチンの様子を見るために電灯のスイッチをオンにした結果、引火によるガス爆発と火災が発生して家族3人が焼死したと推測される。

未然に防げる事件や事故もある

不注意による事故や事件は、未然に防げるものも多い。ニュースとして報道されると、突然の出来事のように思えるが、それ以前の習慣やストレスが積もった結果が引き起こしていることが少なくないのだ。世界のニュースから我が身を振り返ってみるのもいいかもしれない。

文・MONEY TIMES編集部