学校給食用の料理が入った鍋の中に、3歳の女児が誤って落下して亡くなるというショッキングなニュース。インドの話だが、耳を疑いたくなるような事件だ。

なぜこのような事件が発生したのだろうか、その原因や事の顛末を解説する。

調理中の大鍋に…学校に隣接する託児所の3歳女児が落下

今回亡くなった女児は、小インドのウッタル・プラデーシュ州ミルザプール地区にあるラームプル・アタリ小学校と同じ建物内に入っている託児所に通う3歳児だ。給食室では6人もの料理人が調理中で、女児は鍋の周囲で遊んでいた。しかし、足元にあった建築資材に女児がつまずき、そのまま沸騰する大鍋の中に落ちてしまったという。

現場には託児所の他の幼児もいるため、給食用の大鍋のそばで幼児が自由に遊んでいるという状況は、日常に見られる普通の光景だったと思われる。

近くにいた料理人は逃亡…!他の料理人と教師が救出するも女児死亡

女児が大鍋に落下したとき、料理人はそばにいた。しかし、料理人はイヤホンを装着して調理をしていたため、音での危機察知はできなかったという。

女児が落下し、周囲の幼児たちが騒ぎ出して、料理人はようやく事の次第に気づいた。しかし、一部地元ニュースによれば、その料理人は恐怖のあまりその場から逃げ出した。もしこのとき料理人がイヤホンをしていなければ、女児の落下にすぐ気づき、命を助けることができたかもしれない。

その後、他の料理人や教師が女児の落下に気づいて彼女を救出した。女児は病院に搬送されたが、全身に80%もの火傷を負い、その火傷が原因で死亡した。

調理中に気づかなかった原因とは

女児の落下事故に気付かなかった大きな原因は、現場にいた6人の料理人全員がイヤホンをしていたことにある。事故の原因はイヤホンをしていたせいであり、業務上過失致死の疑いで、警察は料理人6人の身柄を拘束したという。女児の両親は、料理人の不注意により事故が発生したと訴えている。

料理人がイヤホンをしながら調理をするという状況だけでなく、幼児が調理中の鍋の近くで遊んでいるという状況で、事故が発生すると予見できなかったのだろうか。二度とこのような痛ましい事故が起きないよう願うばかりである。

文・藤森みすず

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