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年金の計算方法と平均の受給額とは
あなたはいくら?受給額シミュレーション

年金の計算方法と平均の受給額とは

年金の計算式

老齢基礎年金と老齢厚生年金、それぞれ計算方法が異なります。

老齢基礎年金の計算方法

20歳から60歳までの国民年金の納付月数に応じて、受け取れる老齢基礎年金の金額が変わります。

【老齢基礎年金の計算式】

777,800円※×{保険料納付済月数+(全額免除月数×4/8)+(4分の1納付月数×5/8)+(半額納付月数×6/8)+(4分の3納付月数×7/8)}÷40年(加入可能年数)×12ヶ月

※令和4年4月分から(今後金額が変更になる可能性があります)

出典:日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額

老齢厚生年金の計算方法

厚生年金に加入した期間中の収入や加入期間をもとに年金額を計算します。

【老齢厚生年金の計算式】

老齢厚生年金額=報酬比例部分+経過的加算+加給年金

報酬比例部分

報酬比例部分={平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの加入期間の月数}+{平均標準報酬額×平成15年4月以降の加入期間の月数}

経過的加算

定額部分※として計算した金額-777,800円(令和4年4月)×昭和36年4月以降で20歳以上60歳未満の厚生年金の被保険者月数÷加入可能年数×12

※定額部分(令和4年4月)

1,621円×生年月日に応じた率×厚生年金の被保険者期間の月数

加給年金

65歳時点で厚生年金の被保険者期間が20年以上ある人が、65歳到達時点でその人に生計を維持されている下記の配偶者または子がいるときに加算されます。

対象者加給年金額年齢制限
配偶者223,800円65歳未満
1人目・2人目の子各223,800円18歳到達年度の末日までの間の子、
または1級・2級の障害状態にある20歳未満の子
3人目以降の子各74,600円18歳到達年度の末日までの間の子、
または1級・2級の障害状態にある20歳未満の子

出典:日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額

平均受給額

令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、国民年金加入者の平均年金月額は56,358円、厚生年金加入者の平均年金月額は146,145円(基礎年金月額を含む)です。

出典:厚生労働省年金局 令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 p.27

あなたはいくら?受給額シミュレーション

会社員(単身)

単身の会社員の場合、将来どれくらいの公的年金が受け取れるのか、年収・保険料納付期間ごとの目安(年額)は以下の通りです。

年収/保険料納付期間10年20年30年40年
500万円約47.5万円約95.0万円約142.5万円約190.0万円
600万円約53.0万円約106.0万円約159.0万円約212.0万円
700万円約58.5万円約117.0万円約175.5万円約234.3万円
800万円約64.0万円約128.0万円約192.0万円約256.0万円

出所:「週刊東洋経済」2019 年 7 月 13 日号特集「年金大激震」より
※算出結果はあくまで目安となります。

会社員の夫婦(会社員と専業主婦/夫)

先に紹介した令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、国民年金加入者の平均年金月額は56,358円、厚生年金加入者の平均年金月額は146,145円(基礎年金月額を含む)です。

仮に、夫婦いずれかが会社員(第2号被保険者)、配偶者を専業主婦/夫(第3号被保険者)とした場合、夫婦の年金額合計は、146,145円+56,358円=202,503円です。

【会社員の夫婦の年金額】

夫婦合計会社員で働いている方の年金額配偶者の年金額
202,503円
(約243万円)
146,145円
(約175万円)
56,358円
(約68万円)

( )は年額

会社員の夫婦(共働き)

夫婦共働きの場合は、夫婦いずれも老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方が受け取れるので2人合計で、公的年金額は会社員と専業主婦/夫のケースよりも多くなります。

夫婦合計会社員で働いている方の年金額配偶者の年金額
292,290円
(約350万円)
146,145円
(約175万円)
146,145円
(約175万円)

( )は年額

自営業の夫婦

夫婦いずれも自営業の場合、老齢基礎年金しか受け取れないため、会社員と専業主婦/夫のケース、共働き世帯よりも少なくなります。

婦合計自営業で働いている方の年金額配偶者の年金額
112,716円
(約136万円)
56,358円
(約68万円)
56,358円
(約68万円)
( )は年額