フグの食わせ釣り
秋の寄りフグシーズン(小型が浅場で群れる時期)など、小~中型フグメインに数釣りを狙う際に有効なのが食わせ仕掛けです。引っ掛けて釣るカットウ釣りとは釣趣も変わってきます。
食わせ釣りの仕掛け
使う仕掛けは、胴つき2~4本針。釣趣などはカワハギ釣りに近いものがありますが、カワハギとフグで決定的に違うのが、フグは鋭い歯でハリスをかみ切ってしまうことです。したがってハリスを切られない工夫が必要になってきます。
フグ人気を受けて各メーカーからも、フグ食わせ仕掛けが市販されています。それを見ると、ハリスにチューブをかぶせていたりケプラーを使っていたりとハリス切れ対策が施されています。
自作仕掛けもおすすめ
これらの市販仕掛けを使うのもいいですが、単純な胴つき仕掛けに工夫するだけなので自作も容易です。針は専用のフグ針10号前後か丸セイゴ10~12号、丸海津など。小型主体のシーズンならカワハギ針を使うのもいいです。ハリスの太さは3号でミキイトは4号程度。いずれもフロロカーボンラインを使います。
ミキイトとハリスの接続は、回転ビーズと自動ハリス止めを使うといいでしょう。自動ハリス止めを使うことで、針が折られたりハリスを切られたりしたとき、素早くハリスだけを交換できます。
ハリスには市販されているビニールチューブを通し、チモトにかぶせてしっかり固定します。チューブの長さはハリスの長さにもよりますが3~4cmといったところ。また、ハリスにケプラーを使うのもいいです。
食わせ釣りに使うエサ
食わせ釣りでは、冷凍エビを切って使うことが多いです。他にはカワハギで使うアサリを使う人もいます。
![フグのカットウ&食わせ釣り解説 【エサ・仕掛け・釣り方のコツ】](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/58ab7774fa89381f207b4b9714ff4003.jpg)
エサの付け方はアタリがあれば高確率でフグを手にできるように、カットウと違って針にコンパクトに付けます。冷凍エビなら1cm幅にカットして使い、アサリはカワハギ釣り同様に縫い刺しにします。
食わせ釣りの誘い方
前述したように食わせ釣りは、カワハギ釣りに通じるところが多い釣りです。カワハギと同じくおちょぼ口を持つフグはエサ取り名人でもあり、ハリに掛けるのがなかなか難しいのも似通っています。狙うタナは主に底付近。アタリがあるまでゼロテンションで待つのもいいですが、カットウと同じく誘いが有効です。
![フグのカットウ&食わせ釣り解説 【エサ・仕掛け・釣り方のコツ】](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/20a6764b207359b12044666c7890a6c2.jpg)
誘い方はゆっくり仕掛けを上下させて誘う方法や、カワハギ釣りと同じように仕掛けを弛ませて張るを繰り返す誘い、小刻みに穂先を揺するなど様々。色々試してその日に有効な誘い方を見つけましょう。
食わせ釣りのアワセ方
アタリがあったら即アワセが基本となります。高活性時は、はっきりと分かりやすいアタリが出ますが問題は食い渋ったとき。モゾモゾッという前アタリだけで終わることが多いので、そんなときは誘いをかけて本アタリを呼び込むようにしましょう。
また、エサの付け方にもこだわると釣果に繋がります。アタリだけでハリ掛かりしないときは、エサを小さくカットしたり、ハリ先をわずかに出すようにするなど工夫してみましょう。